「秋の乗り放題パス」の2022年の発売期間、利用期間、価格が発表されました。利用期間は10月1~23日で、前年に引き続き23日間という長期設定です。今年は「鉄道開業150年記念 秋の乗り放題パス」と題し、特典などを用意しています。
「秋の青春18きっぷ」
「秋の乗り放題パス」は、日本全国のJR線で、快速・普通列車が3日間乗り放題になるきっぷです。特急列車乗車不可などの基本ルールは青春18きっぷと同じで、いわば「秋の青春18きっぷ」ともいえる存在です。
青春18きっぷとの違いは、3日間連続で利用しなければならない点、複数人の利用ができない点、こども用の設定がある点、自動改札機が使える点です。
2019年までは、10月上旬の体育の日がらみの3連休を含む16日間程度(週末3回)が利用期間となってきましたが、2020年度から利用期間が23日間(週末4回)という長期設定に。2022年度も引き続いて23日間の設定となりました。
2022年は10月8~10日が3連休となっていて、秋の乗り放題パスの利用のピークとなりそうです。
「秋の乗り放題パス」期間と価格
2022年の「鉄道開業150年記念 秋の乗り放題パス」の発売期間、利用期間、価格などは以下の通りです。価格は前年から据え置きです。
■発売期間
9月10日(土)~10月21日(金)
■利用期間
10月1日(土)~23日(日)
■有効期間
連続する3日間
■価格
おとな7,850円、こども3,920円
■発売箇所
全国のJRの主な駅、JRの旅行センターおよび主な旅行会社
「秋の乗り放題パス」の基本ルール
「秋の乗り放題パス」の基本ルールは、「青春18きっぷ」と同じです。全国のJR線の普通・快速列車の普通車自由席、BRT、JR西日本宮島フェリーが乗り降り自由。別途料金を払えば、普通車指定席やグリーン車自由席は利用可能です。新幹線、特急やグリーン車指定席には乗車できません。
「青春18きっぷ」とルールが異なる点は、連続利用が条件であるということ。1日分ずつ切り離して使用することはできません。3日連続で使わなければなりません。また、自動改札が使えます。
3日間で7,850円なので、1日あたり約2,616円です。青春18きっぷの1日あたり2,410円に比べると、8%ほど値段が高い計算になります。
ただ、「秋の乗り放題パス」は、「青春18きっぷ」に比べて利用者は少なく、学校の長期休暇とも重ならないので、普通列車が旅行者であまり混雑しない、というメリットがあります。
150周年特典・イベント
2022年の「秋の乗り放題パス」は「鉄道開業150年記念」と銘打っていて、購入時に、「鉄道開業150年記念・秋乗りミッション!」が発券されます。
ミッション対象駅(答えの駅)の鉄道開業150年キャンペーン「STATION STAMP」を集めるとミッションクリアとなり、「STATION STAMP」の限定スペシャルスタンプが手に入ります。
「STATION STAMP」は、150 年にちなんで鉄道の歴史を感じられるようなデジタル版スタンプです。WEB アプリ「TRAIN TRIP」で楽しめます。
また、駅レンタカー利用特典として、駅レンタカー利用時に「秋の乗り放題パス」を提示すると、各営業所先着20名限定でエコバッグをプレゼントします。
「秋の乗り放題パス北海道新幹線オプション券」
「秋の乗り放題パス」では渡れない、津軽海峡を通過するためのチケットが同時発売されます。それが「秋の乗り放題パス北海道新幹線オプション券」で、北海道新幹線の奥津軽いまべつ~木古内間と、道南いさりび鉄道の木古内~五稜郭間を連続した行程で片道1回のみ乗車できます。
道南いさりび鉄道線内の途中下車は不可。北海道新幹線奥津軽いまべつ駅への在来線の乗換駅はJR津軽線津軽二股駅です。価格はおとな2,490円、こども1,240円です。これも据え置きです。
新型コロナウイルス感染症の影響も和らいできましたし、「秋」を満喫する旅に出てみるのもよさそうです。(鎌倉淳)