JR各社から2019-2020年末年始の新幹線の利用状況が発表されました。今年は曜日の並びがよく、全体的に好調な利用者数を記録しましたが、車両不足の北陸新幹線は利用者を減らしました。詳細をランキング形式で見ていきましょう。
新幹線利用者数ランキング2020年新春版
1.東海道新幹線(新横浜~静岡)406.9万人(104%)
2.山陽新幹線(新大阪~西明石)193.9万人(103%)
3.山陽新幹線(岡山~広島)144.1万人(104%)
4.東北新幹線(大宮~宇都宮)140.7万人(103%)
5.上越新幹線(大宮~高崎)132.9万人(99%)
6.東北新幹線(那須塩原~郡山)125.1万人(102%)
7.山陽新幹線(広島~新山口)103.5万人(105%)
8.山陽新幹線(新下関~小倉)93.0万人(106%)
9.山陽新幹線(小倉~博多)80.4万人(108%)
10.北陸新幹線(高崎~軽井沢)68.4万人(99%)
11.東北新幹線(古川~北上)59.3万人(101%)
12.九州新幹線(博多~熊本)36.5万人(106%)
13.上越新幹線(越後湯沢~長岡)35.0万人(102%)
14.北陸新幹線(上越妙高~糸魚川)33.0万人(100%)
15.東北新幹線(盛岡~八戸)27.5万人(103%)
16.九州新幹線(熊本~鹿児島中央)18.1万人(102%)
17.山形新幹線(福島~米沢)14.3万人(102%)
18.秋田新幹線(盛岡~田沢湖)9.5万人(100%)
19.北海道新幹線(新青森~新函館北斗)7.0万人(103%)
20.山形新幹線(山形~新庄)4.1万人(102%)
上記のランキングは、JR各社から広報発表された数字をまとめたものです。JR各社によって、区間選定の基準などがばらばらであることをご承知おきください。
曜日並びが良く堅調
今回の年末年始期間の調査対象日は12月27日(金)~1月5日(日)の10日間。27日を仕事納めとし、28日~5日まで9連休で休んだ人も多かったようです。
前年比でもっとも好調だったのは、山陽新幹線の小倉~博多間。前年比108%です。九州新幹線も好調で、博多~熊本間は106%でした。
前年は年末年始調査の最終日である1月6日に熊本地方で震度6の地震が発生し、列車の運転見合わせが発生しました。今年の好調は、その反動増という側面がありそうです。
北陸新幹線は車両不足が影響
利用が伸び悩んだのが、北陸新幹線です。2019年10月の台風19号による車両被害で、運転本数を減らしたことが影響し、高崎~軽井沢間で1%減です。上越妙高~糸魚川間は前年並みでした。
北陸新幹線が走る上越新幹線大宮~高崎間も前年比1%減となっています。雪不足でスキー場のオープンが遅れたことも多少影響しているかもしれません。
その他の路線はおおむね堅調でした。年末年始の休みが長かったことにくわえ、天候にも恵まれたためとみられます。(鎌倉淳)