JR各社から2018-2019年末年始の列車利用状況が発表されました。今年は1月4日が金曜日で、有給休暇を使えば長期で休みやすく、全体的に好調な利用者数を記録しました。詳細をランキング形式で見ていきましょう。まずは、新幹線からです。
新幹線利用者数ランキング2019年新春版
1.東海道新幹線(新横浜~静岡)392.1万人(107%)
2.山陽新幹線(新大阪~西明石)188.8万人(106%)
3.山陽新幹線(岡山~広島)139.1万人(106%)
4.東北新幹線(大宮~宇都宮)137.0万人(104%)
5.上越新幹線(大宮~高崎)134.5万人(101%)
6.東北新幹線(那須塩原~郡山)122.3万人(105%)
7.山陽新幹線(新下関~小倉)88.0万人(106%)
8.山陽新幹線(小倉~博多)74.8万人(105%)
9.北陸新幹線(高崎~軽井沢)69.2万人(106%)
10.東北新幹線(古川~北上)58.6万人(108%)
11.九州新幹線(博多~熊本)34.4万人(104%)
12.北陸新幹線(上越妙高~糸魚川)33.2万人(107%)
13.東北新幹線(盛岡~八戸)26.8万人(108%)
14.九州新幹線(熊本~鹿児島中央)17.7万人(101%)
15.山形新幹線(福島~米沢)14.0万人(105%)
16.秋田新幹線(盛岡~田沢湖)9.5万人(106%)
17.北海道新幹線(新青森~新函館北斗)6.8万人(109%)
18.山形新幹線(山形~新庄)4.1万人(102%)
上記のランキングは、JR各社から広報発表された数字をまとめたものです。JR各社によって、区間選定の基準などがばらばらであることをご承知おきください。
曜日並びが良く好調に
今回の年末年始期間の調査対象日は12月28日(金)~1月6日(日)の10日間。前年は1月4日まで8日間の調査でしたが、今年は曜日の並びが良く、1月6日までの10日間が調査対象日となりました。そのため、前年比では非常に好調な数字となりました。
もっとも好調だったのは、北海道新幹線。前年比109%と、全新幹線区間で最高の伸び率を記録しました。昨年の年末年始は開業2年目でブームの反動減に見舞われましたが、今年は盛り返しました。北海道新幹線につながる東北新幹線の盛岡~八戸間も、前年比108%と好調でした。
唯一の前年比減
伸び悩んだのは、上越新幹線。大宮~高崎間は前年比101%にとどまりました。同区間は上越新幹線(新潟方面)と北陸新幹線(金沢方面)の合算の数字ですが、産経新聞群馬版1月8日付によりますと、上越新幹線が60.5万人(97%)、北陸新幹線が74万人(105%)だそうです。同区間の上越:北陸比は、8対10くらいの割合になります。
上越新幹線の利用が、前年比97%と減少しているのが気になります。全新幹線で唯一の前年比減で、年末年始の日並びを考えたら、不振といっていい数字です。
その理由ははっきりわかりませんが、今冬は12月の積雪状況が悪かったため、スキー客が伸び悩んだのかもしれません。実際には、12月下旬に大雪が降って十分な積雪量になったようですが、旅行の計画はもう少し前に立てるので、雪不足の影響があったのではないでしょうか。
九州新幹線も伸び悩み、熊本~鹿児島中央間は前年比101%にとどまりました。1月6日に熊本地方で震度6の地震が発生し、列車の運転を見合わせたことが響いたようです。(鎌倉淳)