新幹線利用者数ランキング2015年お盆版。北陸新幹線は好調続くも、開業ブームは一段落?

JR各社から2015年の夏の利用状況が相次いで発表されました。公表内容は各社・各支社ごとに異なりますが、その数字を集めてみると、それぞれの路線・区間のピーク時の利用者数がわかります。それランキングにすることで、各新幹線の利用者数がおおまかに見えてきます。

2015年利用者数ランキングお盆版、まずは、新幹線からご紹介しましょう。

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2015年お盆時期新幹線利用者数ランキング

  1. 東海道新幹線(新横浜~静岡)406.9万人
  2. 山陽新幹線(新大阪~西明石)210.5万人
  3. 東北新幹線(大宮~宇都宮)168.1万人
  4. 山陽新幹線(岡山~広島)160.0万人
  5. 上越新幹線(大宮~高崎)147.3 万人
  6. 東北新幹線(那須塩原~郡山)144.2 万人
  7. 山陽新幹線(広島~新山口)112.7万人
  8. 山陽新幹線(新下関~博多)98.8万人
  9. 山陽新幹線(小倉~博多)83.8万人
  10. 北陸新幹線(高崎~軽井沢)78.3 万人
  11. 東北新幹線(古川~北上)71.8万人
  12. 九州新幹線(博多~熊本)40.6万人
  13. 上越新幹線(越後湯沢~長岡)38.9万人
  14. 北陸新幹線(上越妙高~糸魚川)37.9万人
  15. 東北新幹線(盛岡~八戸)31.6 万人
  16. 九州新幹線(熊本~鹿児島中央)21.7万人
  17. 山形新幹線(福島~米沢)15.0 万人
  18. 秋田新幹線(盛岡~田沢湖)10.9 万人
  19. 山形新幹線(山形~新庄)4.5 万人

JR各社は利用状況の統計を「年末年始」「ゴールデンウィーク」「夏休み」の3期のみ発表します。このうち「夏休み」は「夏季期間(7/17~8/17)」と「お盆期間(8/7~8/17)」に統計が分かれ、どちらかしか発表しない会社もあります。そのため数字を整理しにくいのですが、今回はJRの公式ホームページ掲載分のほか、報道各社の地方面に掲載された情報も収集して、「お盆期間」をランキングにまとめてみました。

ということで、上記の数字はJRによって公表された区間旅客数のみをピックアップしてランキングしたものです。東海道新幹線の名古屋~京都間などが公表されていればもっと上位にランクされていたでしょうが、公表されていません。ということで、上記のランキングが公平・万能でないことを、まずはご理解ください。

E7系

上越新幹線は越後湯沢以北で健闘

今夏の注目は北陸新幹線ですが、「高崎~軽井沢」が10位。東北新幹線の「古川~北上」を上回りましたが、山陽新幹線の「小倉~博多」には及びませんでした。

上越新幹線との比較として「越後湯沢~長岡」と「上越妙高~糸魚川」の差も気になります。ゴールデンウィークは「上越妙高~糸魚川」が上回りましたが、お盆ではわずかながら「越後湯沢~長岡」が逆転しました。

北陸新幹線が上越妙高以西に金沢市、富山市の二つの県庁所在地を抱えているのに対し、上越新幹線の越後湯沢以北にある県庁所在地は新潟市のみ。それを考慮すれば、上越新幹線は健闘しているといっていいでしょう。

開業ブーム一段落か、季節的要因か

北陸新幹線開業では、「大宮~高崎」も利用者が伸び好調が伝えられています。実際、この夏の利用者数は147.3万人に達しました。ただ、東北新幹線の「大宮~宇都宮」168.1万人には及びません。「大宮~高崎」は、ゴールデンウィークのランキングでは山陽新幹線の「岡山~広島」を上回るほど勢いがありましたが、お盆のランキングではそれも下回っています。

こうした状況を見ると、北陸新幹線の開業ブームは一段落したのかもしれません。ただ、ゴールデンウィークとお盆では、利用者の動向が異なりますので、季節要因の可能性もあります。いずれにしろ、北陸新幹線の「本当の実力」がわかるのは、もう少し先になるのでしょう。

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