2012年に来日した「訪日外国人数」ランキングが発表。タイからの観光客が急増。「中・韓・台」から東南アジアの時代へ

2012年のに日本を訪れた外国人数が、過去2番目の多さになりました。これは、日本政府観光局(JNTO)が発表したしたものです。

JNTOによりますと、2012年の「年間訪日外国人数」は、34.6%増の836万8100人で、東日本大震災で大きく落ち込んだ2011年に比べて34.6%増だそうです。震災前の2010年と比べても2.8%減まで復調しました。これは2010年に次いで過去2番目の数になります。2013年は1000万人を目標としています。

富士山

2012年に来日した外国人数を国・地域別にみると、韓国が約204万人でトップ。2011年に比べて23.3%増となりました。2位には2009年以来で台湾が続き、約146万人で47.6%の大幅増。3位が中国で、37.1%増の約143万人で過去最高です。ただし、12月単月の訪日中国人数は前年同月比34.2%減の5万2400人にとどまり、尖閣諸島の問題が影響しているようです。

次いでアメリカが約71万人、香港が約48万人、タイ約26万人と続きます。タイは2011年に比べて79.9%の大幅増。ほとんど倍増に近い勢いです

JNTOによりますと、タイの訪日客の増加は、チャーター便などによる座席供給量の増加と数次査証の発給が大きな要因だとか。ただ、もちろんそれらは間接的な原因に過ぎず、タイが豊かになってきたことや、タイでの日本観光ブームが背景にあると思われます。

東南アジアからの訪問客は、タイ以外でも増えてきており、今後も増えるでしょう。これまでの外国人観光客の「お得意様」といえば「中国・韓国・台湾」の3カ国、地域でしたが、これを東南アジア各国に広げる時代が来たようです。

2012年訪日外国人数ランキングは以下の通りです。
1位 韓国 2,044,300人
2位 台湾 1,466,700人
3位 中国 1,430,000人
4位 アメリカ 717,300人
5位 香港 481,800人
6位 タイ 260,800人
7位 オーストラリア 206,600人
8位 イギリス 174,200人
9位 シンガポール 142,200人
10位 カナダ 135,600人
11位 フランス 130,600人
12位 マレーシア 130,300人
13位 ドイツ 109,000人
14位 インド 69,100人
15位 ベトナム 55,200人
16位 ロシア 50,200人
   その他 662,600人
   総数 8,368,100人
(JNTO調べ)

広告