えちぜん鉄道三国芦原線と福井鉄道福武線の直通運転開始が、2016年3月27日に決まりました。鉄道と軌道(路面電車)で異なる事業者が相互乗り入れをする全国で唯一の区間になります。また、地方私鉄同士の相互乗り入れとしても珍しい区間となります。
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急行運転も実施
両社の社長が、1月21日に福井県庁を訪れ、西川一誠知事に開業日を報告しました。相互乗り入れは、西川知事が初当選した2003年からマニフェストに盛り込んでいる主要事業の一つで、13年を経て実現することになります。
相互直通運転の区間は、えち鉄三国芦原線の鷲塚針原~福鉄福武線の越前武生間。結節点の田原町駅で相互に乗り入れます。直通運転は6時~19時に実施され、そのうち通勤通学客が多い6時~9時は、えち鉄の福大前西福井~越前武生間で実施されます。また、9時~19時は鷲塚針原~越前武生とする方針だそうです。
直通列車は主に急行運転で、日中は1時間に1本運転される予定。直通運転により、所要時間は、鷲塚針原~越前武生がこれまでの約80分から約60分に、福大前西福井~越前武生は約70分から約50分に短縮される見通しです。
写真:福井県
低床車も投入
車両は、福鉄の次世代型低床車両FUKURAM(フクラム)と、えち鉄に導入される同タイプの低床車両を中心に運行する予定です。えち鉄と福鉄の運転士は田原町駅で交代し、自社区間だけを担当するようです。
また、同じ日に、福井鉄道線福井駅前線(通称ヒゲ線)がJR福井駅前まで路線を延伸。2016年3月27日は、福井の鉄軌道ネットワークが大きく変わる日になりそうです。
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