2026年が幕を開けました。新春企画として、着工済みか、着工が確実な鉄道新線計画の進捗状況をまとめてみました。引き続き、開業年度が明確に示されている路線をご紹介していきます。モノレール、ライトレール、新交通が続々と開業します。
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これからできる鉄道新線を総まとめ。あの路線の進捗状況は?
大阪モノレール瓜生堂延伸
大阪モノレールは、大阪空港~門真市間を結ぶ路線ですが、さらに門真市~瓜生堂間の9.0kmの延伸が計画されています。2020年4月1日に工事施行認可を受け、工事に着手しています。

延伸区間では、松生町、門真南、鴻池新田、荒本、瓜生堂の5駅を設置します。軌道はおおむね中央環状線に沿って建設し、荒本~瓜生堂間では、中央環状線の未利用地を使って車庫を設置します。
門真南駅では地下鉄鶴見緑地線と接続。鴻池新田駅ではJR学研都市線と接続。荒本駅では近鉄けいはんな線と接続。瓜生堂駅では近鉄奈良線と接続します。瓜生堂に近鉄の駅はありませんが、モノレール延伸にあわせて設置される予定です。
開業予定は2029年度とされていましたが、2024年4月に4年の延期を発表。2033年度に修正されました。
大阪府の2025年7月のコストマネジメント会議では「事業期間へ影響を及ぼすリスクは顕在化していない」としています。
このまま順調に進めば、2034年春までに開業できそうです。

多摩都市モノレール箱根ヶ崎延伸
東京でも、モノレール延伸事業に着手しました。多摩モノレール(多摩都市モノレール)の箱根ヶ崎延伸です。
多摩モノレールは多摩センター~上北台間約16kmを結ぶ路線で、上北台から箱根ヶ崎まで約7kmを延伸します。
現在の終点である上北台駅を出ると、すぐに西方面に折れ、新青梅街道沿いに進みます。武蔵村山市を横断して、JR八高線の箱根ヶ崎駅にて同線と接着します。
途中駅は6駅。終点の箱根ヶ崎駅を含めて、計7駅を新設します。事業費は904億円です。
2025年11月に国土交通省から軌道事業の事業認可を受け、2025年度中に着工する予定です。開業予定は2034年度ですので、2035年春の開業が有力です。

多摩モノレールには他にも延伸構想があり、全体構想は約93kmに達します。しかし、現時点で開業の見通しが立っているといえるのは、上北台~箱根ヶ崎間のみです。
このほか、多摩センター~町田間についても、都道47号線を中心に全体の半分の約7kmで導入空間が確保されていて、実現へ向け準備が進んでいます。ただ、残り区間では道路計画がない部分もあり、事業化にはもう少し時間がかかりそうです。

熊本空港アクセス鉄道
熊本空港へのアクセス鉄道は、JR豊肥線の肥後大津と熊本空港を結ぶ6.8kmの鉄道新線計画です。2022年11月に、熊本県とJR九州が建設に向け合意しました。
2025年9月議会で公表された調査結果によると、総事業費は610億円で、上下分離で建設します。
運営はJR九州が担うことも決定し、JR九州が第二種鉄道事業者として、豊肥本線と一体的に運行します。路線名は決定していませんが、オーソドックスに名付ければ「JR熊本空港線」になるのでしょうか。
公表されているスケジュールによれば、2026年度までが準備期間で、2027年度から整備着手となります。開業予定は2034年度で、順調にいけば2035年春に開業しそうです。
完成すれば、熊本駅~熊本空港駅間を直通する列車が運行されます。所要時間は約44分を見込んでいます。

宇都宮ライトレール教育会館前延伸
宇都宮ライトレール(ライトライン)は栃木県宇都宮市と芳賀町を結ぶLRTです。
JR宇都宮駅東口~芳賀・高根沢工業団地14.6kmを結んでいます。さらに、宇都宮西口、東武宇都宮駅を経て教育会館前まで約5kmの延伸が計画されています。
JR宇都宮駅西口から教育会館前まで、12箇所の停留所が計画されています。2025年10月に、宇都宮市が軌道運送高度化実施計画を国に申請しました。同計画よれば、開業予定は2036年3月で、概算工事費は698億円です。
さらに、東武宇都宮線に乗り入れる計画もあります。東武宇都宮駅ビルの建て替えにあわせたタイミングで東武線に乗り入れ乗り入れられるよう線路を接続する構想です。ただし、東武直通はまだ構想段階で、具体的な計画はありません。

アストラムライン西風新都線
アストラムライン(広島高速交通)は、広島市内の本通から広域公園前に至る新交通システムです。西広島までの延伸事業に着手しています。
当初は2027年ごろの開業予定でしたが、大幅な後ろ倒しとなり、現在は着工予定が2027年度になっています。開業予定は2036年度ごろです。
延伸計画では、現在の終点の広域公園前駅から、五月が丘団地、石内東開発地を経由し、己斐中央線という道路を通り、西広島駅に接続します。
延伸区間の路線延長は約7.1kmで、「新交通西風新都線」と名付けられました。西広島駅を含めて6駅を新設します。
将来的には、平和大通りを経て本通に戻る環状線構想もありますが、現時点で事業化が決定しているのは、西広島までです。

次ページでは、着工済みまたは、着工が確実で、開業時期が明確に示されていない路線をご紹介します。
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これからできる鉄道新線を総まとめ〔3〕地下鉄、新幹線も整備が進む!























