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西武鉄道「超高級レストラン列車」新造の仰天。JR武蔵野線にも乗り入れる?

厨房専用車両に展望個室付き

西武鉄道が、新たなレストラン列車を新造します。車内でフルコース料理を調理し提供するという本格的な列車で、2028年3月に運行を開始する予定。既存車両の改造ではなく、新規車両を製造するということで、これまでにない高級感の漂う列車になりそうです。

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2028年3月に運行開始

西武鉄道は21日、新たなレストラン列車の運行を2028年3月に始めると発表しました。新たなレストラン列車は、西武池袋線の特急「ラビュー」の車両をベースに新造します。

デザインはラビュー同様に世界的建築家の妹島和世氏が手がけます。

西武新たなレストラン列車
画像:西武鉄道ニュースリリース
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4両編成で定員70人

4両編成で、そのうち3両を客室として、定員は約70人です。

車内はグレーを基調としたトーンでまとめられ、テーブルにはスポットライトやテーブルライトを設置し、料理を引き立てます。洗練された超高級レストランの雰囲気が漂います。

西武新たなレストラン列車
画像:西武鉄道ニュースリリース

 

先頭車両には8人程度が使える個室を1室設けます。前方展望を楽しめる贅沢なプライベート空間で、文字通り「走る個室レストラン」となります。

西武新たなレストラン列車
画像:西武鉄道ニュースリリース

 

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1両全てが厨房に

特筆すべきは、3号車1両すべてを厨房とすることです。車内で温かいフルコース料理を提供するためで、厨房の広さは現在の国内の鉄道車両では最大となります。

料理やサービスは国内にレストランやホテルを展開する「バルニバービ」が担当します。バルニバービグループ総料理長の大筆秀樹が料理を監修し、「最高級の料理を提供」と意気込みます。

西武新たなレストラン列車
画像:西武鉄道ニュースリリース

 
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JR武蔵野線に直通?

料金や列車の愛称は現時点で未定です。2028年3月にデビューし、週末を中心に池袋線や新宿線、西武秩父線などで運行する予定です。

ただ、これだけの列車を西武線内にだけにとどめておくのももったいないので、新秋津の連絡線を使って、JR線に乗り入れるかもしれません。

西武鉄道は、JR武蔵野線への臨時列車の乗り入れ計画を公表済みです。それを見据えたタイミングでわざわざ新造するのですから、直通できる仕様になる可能性が高そうです。

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都内発着のレストラン列車

西武鉄道では、2016年から食事ができる観光列車「52席の至福」を運行していて、利用者は累計で8万人を超えるほど好評です。ただ、「52席の至福」は、既存車両の改造でした。

今回は新規車両です。都内発着のレストラン列車は稀少で、高めの値付けができるとはいえ、新造とは仰天します。水準的にも「52席の至福」を大幅にグレードアップするようで、大いに楽しみです。(鎌倉淳)

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