寝台特急「北斗星」が2015年3月14日のダイヤ改正で定期運行が廃止されることが、新聞各紙で報じられました。今となっては特に驚きはありませんが、やっぱり寂しいですね。
定期運行廃止後も、臨時列車としては運行が継続されます。ただ、臨時化された後の食堂車やA個室については、設備維持や対応スタッフの雇用継続に課題が生じます。そのため、臨時「北斗星」では食堂車やA個室が連結されなくなるかもしれません。
モノクラス短編成化で、EF81が復活か
となると、臨時「北斗星」は開放寝台のモノクラス短編成で食堂車なしという可能性が高そうで、ダイヤも悪くなり運転時間も延びるでしょう。しかし、A個室も食堂車もないのならば、それを「北斗星」と呼んでいいのか、という気もします。むしろ、「エルム」が来年に限り復活、という表現のほうが適切でしょう。機関車も変更されるようで、EF81が再登板という話を聞いています。
この臨時列車も、そう長く運行されるわけではありません。ゴールデンウィークと夏休みだけ運行されるという報道もあります。臨時列車の廃止に正式発表はありませんので、2015年8月を最後にフェイドアウトということになるのでしょう。
「カシオペア」、「はまなす」はどうなる?
「カシオペア」については、もともと臨時列車なので存廃報道自体があまりされません。「カシオペア」の車両はまだ老朽化していないですし、「四季島」登場までは「クルーズトレイン」として維持することは決まっているようですので、車両自体が消えてなくなることはありません。となると、当面は上野~札幌間で運行が行われる可能性もあります。
一方で、「カシオペア」と「北斗星」のアテンダントは共通運用なので、「北斗星」の定期運行廃止後に、現在と同様の運行をできるのか、という疑問もあります。
いずれにしても、存続したとしても、青函トンネルでの工事・新幹線試運転の関係で運転期間は減りそうです。存続したら、ものすごい人気でプラチナチケットになりそうですね。
最後によくわからないのが「はまなす」です。北海道新幹線開業前のダイヤ改正は、この2015年3月が最後でしょう。ならば、ここで存続すると北海道新幹線開業直前まで「はまなす」が運行し続けることになります。さすがにそれはあり得ない気がしますので、普通に考えると定期「北斗星」と一緒に2015年3月で廃止されそうです。
ただ、「北斗星」とは青函トンネルの運転時間帯が異なるので、ひょっとしたら貨物とまとめてダイヤを組んで運転継続するのかも知れません。公式発表を待ちましょう。