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「バスVS鉄道 乗り継ぎ対決旅」第17弾 清里~修善寺を分析する【1】序盤の停滞は避けられたか
「バスVS鉄道乗り継ぎ対決旅」第17弾のルート検証、バスチーム2日目の検証に移ります。
新富士ルート
2日目、バスチームは第2チェックポイントの入浴ミッションを終えた後、休暇村バス停から河口湖駅へ戻って御殿場を目指しました。
番組でも触れられていましたが、このとき、富士宮、新富士方面へのバスもありました。それに乗っていたらどうなっていたでしょうか。
▽2日目
休暇村09:27→11:12新富士駅11:20→11:44吉原本町12:01→12:21東田子浦駅12:40→13:22沼津駅13:30→13:59マリンパーク(☆)15:30→タクシー13km→15:50虹の郷
新富士駅で絶妙の乗り継ぎが成立し、タクシーを使わずとも第3チェックポイント最寄りのマリンパークバス停に到達することができます。実際ルートより30分遅れになりますので先着ボーナスは奪われていたでしょうが、実際ルートの御殿場~沼津間で使ったタクシー代を丸々温存できます。
そのタクシー代を第3チェックポイントからゴールの間で使えば、16時前にはゴールできるでしょう。鉄道チームが第3チェックポイントで1,000円のタクシー代を余分に得たとしても、ゴールは16時20分頃になるでしょうから、バスチームが30~40分の差を付けて勝利となります。
新富士ルートの遅延対応
新富士駅へのバスは運行距離が長いぶん、遅延の可能性は小さくありません。遅延の場合は、以下のようなリカバーが必要になります。
▽2日目
休暇村09:27→11:12新富士駅→タクシー8.8km→吉原本町12:01→12:21東田子浦駅
この場合、新富士駅からタクシーを8.8km乗ることになります。それでも、実際ルートの御殿場~沼津間29kmに比べれば短いので、最終局面で十分なタクシー代を残せます。
別の方法として、乗り継ぎショートカットをする方法もあります。
▽2日目
休暇村09:27→10:57塔の木→徒歩2.7km→吉原本町12:01→12:21東田子浦駅
休暇村からのバスを新富士まで乗らず、塔の木で降りて吉原本町まで歩けば、少々の遅延でも十分に間に合います。
ただし、吉原本町から東田子の浦へ向かうバスが出ていることを知っていないとできない乗り継ぎですので、現実的には難しいかもしれません。
なんであれ、バスチームは第2チェックポイント終了後、河口湖駅へ向かわずに新富士駅へ向かえば、勝利できていた可能性が高かったということです。
ルイルイは富士宮方面について、「太平洋に出てから本数がなかったような気がする」と過去の経験から避けましたが、もったいない判断でした。
アウトレットルート
実際ルートに戻ります。
バスチームは河口湖駅10時発のバスに乗り、御殿場に向かいます。御殿場駅到着は定刻で11時15分。実際には遅延が生じていて、11時40分頃になったようです。
案内所で聞き込んだところ、御殿場駅から三島駅行きのバスは13時50分発までありません。2時間も待てないので、ルイルイはタクシー利用を決断します。
結果論でみれば、ここでタクシー代を使ってしまったがために、最終局面のタクシー代が足らなくなります。そこで、御殿場駅からタクシー代を節約して沼津方面に向かうことができなかったかを検討してみます。
真っ先に思い浮かぶのは御殿場プレミアムアウトレットです。アウトレットから三島駅へは、直行の路線バスが出ています。
▽2日目
河口湖駅10:00→11:15(遅延11:40)御殿場駅→タクシー3.3km→御殿場プレミアムアウトレット12:10→13:10三島駅13:20→13:49沼津駅14:00→14:29マリンパーク16:00→タクシー13km→16:20虹の郷
御殿場駅からタクシーに乗りアウトレットを目指せば、12時10分発の三島駅行きに間に合います。
そのまま乗り継ぐと、マリンパーク着は実際ルートより1時間遅れますが、タクシー代を温存できます。それを最終局面で投じれば、マリンパークを実際より1時間遅い16時頃に出ても、16時20分頃にゴール可能です。
第3チェックポイントのボーナスは鉄道チームに渡りますので、鉄道チームのゴールも16時20分頃になります。
つまり、鉄道チームと互角になりますが、勝利できていた可能性はあります。
裾野ルート
御殿場駅からとりあえずタクシーで三島・沼津方面に向かい、途中の裾野駅で降車する方法もありました。
▽2日目
河口湖駅10:00→11:15(遅延11:40)御殿場駅→タクシー17km→裾野駅12:54→13:10三島駅13:20→13:49沼津駅14:00→14:29マリンパーク(☆)16:00→タクシー+徒歩13km→16:30虹の郷
御殿場駅から乗ったタクシーを裾野駅で降りれば、実際ルートよりタクシー代を12km分節約できます。それを使えば、最終局面での徒歩を最小限にとどめることができ、16時30分~40分頃にゴールすることが可能でした。
ただし、この場合は、鉄道チームが第3チェックポイントのボーナスを得て16時20分頃のゴールになるで、バスチームは敗退の可能性が高かったでしょう。そうなると、第2チェックポイントでボーナスを奪われたのが痛かった、という話になっていたと思われます。
最後の山道は?
バスチームで最後に気になるのは、最終局面の乗り継ぎでしょう。伊豆長岡の順天堂病院前までバスを乗り継ぎ、最後はタクシーでゴールを目指しますが資金が尽き、山道を歩き疲労困憊の末、ゴールしました。
最後の険しい徒歩ルートは、どんな道なのか気になりますが、Googleマップでも表示されます。
つまり、このルートはGoogleマップも認める正解だった、といえます。
ただ、別ルートで表示されている舗装路と比べて400メートルほどしか変わらないので、あの悪路を鑑みれば、少し大回りでも舗装路を歩いた方が早かったのではないか、という気もします。
大仁小学校ルート
時刻表を詳細に調べてみると、別の方法もありました。マリンパークからタクシーに乗って、大仁小学校でバスを拾うルートです。
▽2日目
マリンパーク15:00→タクシー4km+徒歩3km→大仁小学校15:52→16:09修善寺駅17:35→17:50虹の郷入口
大仁小学校15時52分発のバスを捕まえれば、修善寺駅まで行くことができます。修善寺駅から虹の郷まではバスがあり、1時間以上待ちますが、実際ルートとほぼ同時刻にゴールできます。バスを待たずに修善寺駅から歩いたとしても、17時くらいに着くことができたでしょう。
それでも、敗退という結果は同じです。他も検討してみましたが、最終局面で現実に残されたタクシー代のみで、太川チームが勝利する方法は見つかりませんでした。
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「バスVS鉄道 乗り継ぎ対決旅」第17弾 清里~修善寺を分析する【3】負けに不思議の負けなし