東京~秋田を新幹線で安く行く方法について、2024年の最新情報を反映してまとめてみました。秋田新幹線「こまち」の基本的な割引きっぷから、ややマニアな買い方までご紹介します。
東京・秋田価格比較
最初に、東京~秋田間を東北新幹線で旅行する際の価格表をまとめて掲載しておきます。詳細は順に説明していきます。
きっぷ | 価格 |
---|---|
指定席通常価格 | 18,020円 |
往復割引(片道あたり) | 17,010円 |
トクだ値1 | 16,910円 |
トクだ値14 | 12,460円 |
株主優待割引(指定席) | 10,810円 |
首都圏週末フリー乗車券(指定席、片道あたり) | 14,975円 |
宿泊ツアー | 往復28,000円~ |
所要時間3時間50分
はじめに、東京~秋田間を走る秋田新幹線の列車は「こまち」号で、指定席の価格は18,020円(通常期)です。秋田新幹線「こまち」号に自由席はありません。
「こまち」号利用での、東京~秋田間の所要時間は3時間50分程度です。列車により、所要時間が異なります。
えきねっと
ここからが本題ですが、新幹線に安く乗る方法として、最初にチェックすべきなのはインターネットの割引です。
新幹線に安く乗る方法として、最初にチェックすべきなのはインターネットの割引です。東京~秋田間を結ぶ秋田新幹線では、JR東日本のインターネット予約サービス「えきねっと」で割引きっぷが発売されています。「えきねっと」は会員制ですが、年会費は無料で、誰でも登録できます。
「えきねっと」では、「新幹線eチケット(トクだ値)」という割引きっぷが販売されています。新幹線eチケットとはチケットレス特急券のことで、「トクだ値」はその割引きっぷです。
「トクだ値1」と「トクだ値14」があり、「トクだ値1」は前日まで発売、「トクだ値14」は14日前までの発売です。
期間限定で「トクだ値スペシャル21」という割引きっぷが設定されることもあり、21日前まで発売しています。ただし、現在、東京~秋田間で普通車の「トクだ値スペシャル21」の設定はありません。
東京~秋田間の普通車指定席の割引は以下のようになっています(通年同額)。
・トクだ値1 16,910円
・トクだ値14 12,460円
東京~秋田間のえきねっとトクだ値は割引率が5%。お先にトクだ値は30%です。
なお、えきねっとトクだ値は、いずれも「新幹線eチケットサービス」での扱いとなっています。インターネット(えきねっと)で購入し、交通系ICカードを登録すれば、そのまま新幹線の改札口を通過できます。紙のきっぷとして受け取って乗車することも可能です。
JR東日本株主優待券
JR東日本の株主優待割引券を利用すれば、1枚につき運賃・料金が40%割引になります。
・株主優待割引(「こまち」指定席) 10,810円
上記の価格は、株主優待割引券を利用した場合です。株主優待割引券は金券ショップなどで購入できます。現在は1枚3,500円程度で入手可能です。
株主優待割引券を3,500円で入手した場合、「こまち」指定席が14,310円となります。
この場合、「えきねっとトクだ値」よりは安く、「お先にトクだ値」よりは高いです。株主優待割引券をいくらで購入できるかによりますが、4,000円以下で購入できるなら狙い目でしょう。
乗車日当日の購入でも割引が受けられますので、「えきねっとトクだ値」が買えなかったら、金券ショップで株主優待券を買ってみるのもいいでしょう。
首都圏週末フリー乗車券
秋田発で、土休日の2日間で東京を往復する旅行なら、「首都圏週末フリー乗車券」を使う方法もあります。首都圏週末フリー乗車券は13,930円で、秋田から東京の往復と、首都圏エリアのJR東日本線が乗り降り自由になります。ただし、新幹線特急券は別に購入しなければなりません。
首都圏週末フリー乗車券と正規料金の新幹線特急券を組み合わせた値段は以下の通りです。(首都圏週末フリー乗車券を片道6,965円として計算)
・首都圏週末フリー乗車券+「こまち」指定席 14,975円
土日限定の往復なので利用機会は限られるものの、列車の座席数制限などはないので使いやすいでしょう。
また、首都圏週末フリー乗車券は、首都圏のJR線が乗り放題なので、たとえば目的地が東京駅でなく、八王子駅や横浜駅といった郊外のJR駅の場合、そこまでの乗車券が不要なので、さらにおトクになります。
秋田側の発着地も、男鹿や羽後本庄、能代などでも同額です。「秋田~能代・男鹿・鷹ノ巣、秋田~羽後本荘」が同一価格なので、能代エリアなどから利用する場合は、お得度が高いでしょう。
宿泊ツアー
往復の新幹線と宿泊がセットになった旅行商品(パッケージツアー)です。日本旅行の「JR・新幹線+宿泊セットプラン」、JTBの「ダイナミックパッケージMySTYLE」、びゅうトラベルの「JR東日本ダイナミックレールパック」などがあります。
サイト上で予約・決済し、きっぷは新幹線駅構内にある指定席券売機で受け取れます。
・新幹線指定席往復+ホテル1泊で28,000円程度~
新幹線の往復正規価格より2割程度安い価格で、宿泊がついてきます。立地や設備のいいホテルだと少し高くなりますが、それでも30,000円程度出せば、そこそこのホテルに泊まれます。
時間帯のいい列車は値段が少し高くなります。出発前日まで予約でき、一部は当日予約も可能です。
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ちなみにバスは?
東京~秋田間の高速バスは夜行便で、9時間程度です。新幹線なら昼間に4時間程度で移動できますので、それに比べると倍以上の時間がかかります。
JR高速バス「ドリーム秋田・東京号」の場合、東京駅八重洲南口~秋田駅東口間の価格が6,900円〜9,900円。曜日や便によって価格が変わりますが、普通の週末は9,000円前後で購入できます。3列シートで快適です。
そのほか、小田急バスと秋田中央交通が運行する高速バス「フローラ号」も人気です。片道7,420円~9,900円です。
格安高速バスの4列シートバスなら4,000円~9,000円程度です。おもなバスは、楽天トラベルで予約できます。
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まとめてみると
東京~秋田間のベーシックな割引きっぷは、ネット予約で購入できる「トクだ値」です。ただし、座席数は限定なので、時間帯の良い列車のチケット確保は簡単ではありません。
株主優待割引も狙い目でしょう。JR東日本の株主優待割引券を金券ショップで4,000円以下で購入できれば、お得に利用できます。株主優待割引は販売座席数の制限がないので、空席があれば好きな時間の列車に、直前予約で乗車できるのもメリットです。
秋田発の土休日の往復旅行で、東京近郊の路線にも乗るのなら、「首都圏週末フリー乗車券」との組み合わせがおトクです。
宿泊を伴う旅行なら、「JTBダイナミックパッケージMySTYLE」や、日本旅行「JR・新幹線+宿泊セットプラン」、「JR東日本ダイナミックレールパック」も選択肢になりそうです。(鎌倉淳)
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