JR北海道は札幌駅前の商業ビル「エスタ」を2023年夏に閉館すると発表しました。跡地には地上46階建てのタワーが建設されます。
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1978年開業
JR北海道は、グループ会社が運営する札幌駅隣接の商業施設「エスタ」を2023年夏に閉館すると発表しました。
「エスタ」は1978年に開業した地上11階建て、地下3階建ての商業ビル。1階に札幌駅前バスターミナルを備えます。当初は百貨店の「そごう」が核テナントとして入居。2000年にそごうが閉店した後は、ビックカメラ、ユニクロなどが入居してきました。
札幌駅一体は、2030年度の北海道新幹線開業にともない再開発されることが決まっていて、エスタの取り壊しは既定事項でした。閉館時期が公表されたのは初めてです。
跡地はタワー
エスタ取り壊しの後、跡地は「札幌駅交流拠点北5西1・西2地区市街地再開発」として新たなビルが建てられます。新ビルは西2丁目線の道路をまたぐ形で、新幹線改札口前の区画と一体的に建設します。
地上46階、地下4階建て、高さ250mの超高層タワーで、現在のJRタワー(地上38階、173m)を凌ぐ高さとなります。
新ビルの1階にはバスターミナルが設けられ、現在のエスタ跡地はおもに近距離の路線バスが発着する予定です。
西2丁目線の道路を挟んだ一区画東側の新幹線駅舎駅前には、おもに都市間バスが発着します。全体としてバスターミナルは大きく拡張します。
新ビルの完成は2029年秋を予定しています。工事中に、現在の札幌駅前バスターミナルの代替ターミナルがどこになるのかは発表されていません。
新幹線開業に向け、札幌駅周辺のさまざまな工事が、いよいよ本格的になっていきます。(鎌倉淳)
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