JAL系列の新しい格安航空会社LCCのジップエア・トーキョー(ZIP AIR)は、2020年6月3日に貨物専用便として成田~バンコク線に初就航すると発表しました。時刻表も明らかにしています。
就航延期していたが
ジップエアは、JALが100%出資するLCCで、ボーイング787-8型機を使い中長距離路線に参入します。ピーチやジェットスター・ジャパンといった日系LCCは、ボーイング737型機やエアバスA320型機といった機材で近距離便しか就航していませんが、ジップエアは欧米まで飛べる787型機を使い、東南アジア路線や太平洋路線を目指します。
当初は2020年5月14日に成田~バンコク(スワンナプーム)間に就航を予定していましたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け延期していました。しかし、日本発着の国際線の9割以上が運休しているなか、航空貨物のスペース供給が逼迫しており、貨物輸送でも採算が見込めるとみて、貨物専用便としてスタートすることを決定しました。
ジップエア成田~バンコク時刻表
発表されたスケジュール(時刻表)は以下の通りです。週4便の運航です。
ZG51 成田17:20→バンコク22:00 水木金土
ZG52 バンコク23:30→成田07:45(+1) 水木金土
東京発夕方、バンコク発深夜です。バンコク行き格安便によくあるスケジュールですが、バンコク着が深夜になるので、旅行者には使いやすいスケジュールとはいえません。
旅客輸送を開始した場合のスケジュールは発表していませんが、同様のスケジュールになる可能性が高そうです。ジップエアは成田~仁川線の就航も予定していますので、昼間に仁川を往復、夜間にバンコクを往復する機材運用になりそうです。
仁川線、ホノルル線はどうなる?
その仁川線ですが、7月1日の就航予定について、変更の発表はいまのところありません。ただ、日韓の観光客の移動が制限されている状況で、旅客便の運航開始は難しいとみられます。
同社は2020年冬ダイヤで成田~ホノルル線の就航も目指していて、貨物専用便でのバンコク線就航は、必要な運航実績を積むという目的もあるとのこと。バンコク線の旅客便の運航開始日は未定ですし、新型コロナの状況によっては、他路線も実際に予定通り就航できるかは心配ですが、明るいニュースを楽しみに待ちたいところです。