JR各社が「ゴールデンウィーク期間」の指定席予約状況を発表しました。おおむね前年比1割程度で、新型コロナウイルス感染拡大を受けた旅行自粛の影響があらわれています。
東海道新幹線は前年比9%
JR各社は、2020年4月24日(水)から5月6日(水)までの13日間について、4月13日現在の指定席予約状況を発表しました。
JR東日本は、新幹線の予約席数が前年比9%の13万席、在来線15%の5万席、全体としては前年比11%の18万席です。
JR東海は、東海道新幹線の予約席数が前年比9%の18万席、在来線が11%の1万席、あわせて前年比9%の19万席です。
JR西日本は、新幹線の予約席数が前年比8%の11万5000席、在来線が11%の3万5000席、あわせて前年比9%の14万9000席です。
JR北海道は新幹線の予約席数が前年比9.8%の8,500席、在来線が15.6%の8,700席、あわせて前年比12.1%の17,200席です。
JR九州は新幹線が前年比11%の2万席、在来線が7.3%の1万1000席、あわせて前年比9.3%の3万1000席です。
JR四国は予約席数が在来線全体で前年比12%となっています。本州直通列車は前年比で低いものの、四国内列車が健闘しています。
予約率は3~5%
JR各社とも、予約席数の前年比は新幹線、在来線とも1割程度となっています。近距離よりも遠距離の不振が目立ちます。
各社とも臨時列車の運転取りやめにより、座席の供給数を絞っていますが、それでも、これだけ低い数字です。
予約率でみてみると、新幹線が3~5%程度にとどまっていて、ゴールデンウィーク期間中の指定席券がほとんど売れていません。新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言を受けて、旅行自粛が広まっていることがはっきりとわかります。
JR各社にとっては、かき入れ時のゴールデンウィークにこれだけ利用者が少ないのは衝撃でしょう。経営的には大きな痛手となりそうです。