新潟空港拠点のLCC「TOKI AIR」新設へ向け準備。新潟県など支援

佐渡線、仙台線など検討

新潟空港を拠点とする格安航空会社LCCの新設準備が進められています。ATR機を導入し、新潟~佐渡線などに参入する構想です。

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準備会社を設立

新潟県では、新潟空港の活用を議論する新潟空港活性化会議を設置していて、その第3回会議が2020年2月4日に開かれました。今回の会議では、新潟空港を拠点とする格安航空会社LCCの新設に向けた議論が行われました。

LCCの仮称は「TOKI AIR」。準備会社として「トキ アビエーション キャピタル」が2019年12月9日に東京都千代田区霞ヶ関に設立されています。同社が中心となって資本を募り運航を目指します。

新潟空港

佐渡線再開へ

機材はATRのターボプロップ機を検討しています。就航路線は未定ですが、新潟~佐渡線や新潟~仙台線が有力です。

ATRでは、800mの滑走路で離着陸できるATR42-600Sの開発をすすめていて、2022年の型式証明取得を目指しています。この機材なら、佐渡空港の890m滑走路でも就航が可能です。

佐渡空港はこれまでいくつかの航空会社が運航してきましたが、2014年4月から運休しています。佐渡線再開を目指す新潟県としても、運航を後押しする姿勢です。

現時点の構想を見る限り、従来型のLCCというより、地域航空会社に近いと感じられます。「地域型LCC」とでもいうべき、新たな領域を目指すのでしょうか。

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