京成「スカイライナー」がついに終日20分間隔になります。京成電鉄が2019年10月26日にダイヤ改正を実施、「スカイライナー」を大増発を発表しました。JRも深夜時間帯に快速を増発します。
夜間飛行制限変更を受けて
京成電鉄の2019年10月ダイヤ改正は、成田空港の航空旅客数の増加に対応するものです。
同日により、成田空港の夜間飛行制限が変更され、A滑走路の発着終了が従来の23時から0時へと1時間延びます。これを含めた航空会社の新ダイヤ(冬スケジュール)開始にあわせて、「スカイライナー」を大増発します。
ダイヤ改正後、「スカイライナー」の運行本数は上下あわせて82本(41往復)となり、現行の59本(29.5往復)と比べて約1.4倍になります。
日中時間帯は、主に9~13時台に増発し、終日20分間隔が実現します。これまでは40分間隔の時間もあり、わかりにくかったですが、終日20分間隔化で時刻表上でも見やすくなりますし、何より覚えやすくなるでしょう。
23時20分発も登場
「スカイライナー」の運行時間帯も拡大します。平日の下り始発は京成上野発5時40分。最終は20時20分発となります。これまで、21時以降に成田空港を出発するフライトにちょうどいい「スカイライナー」がありませんでしたが、ダイヤ改正で改善します。
平日の上り最終も、成田空港23時20分発となります。新たな「最終スカイライナー」に乗ると、日暮里に23時59分に到着。磯子、大宮、高尾、小手指、川越市、京王八王子、鷺沼、元住吉などの各駅に、その夜のうちに到達できます。
深夜快速も新設
このほか、深夜時間帯に成田空港24時02分着の快速列車を新設。折り返し24時07分発の宗吾参道行きとなります。現在は23時03分発の快速高砂行きが最終なので、終電が約1時間も繰り下がり、成田空港から成田市内へのアクセスが改善します。
JR東日本も深夜増発
一方、JR東日本では、2019年10月27日より、成田空港23時45分発千葉行きの快速列車を新たに設定します。臨時列車の扱いですが、「当面の間の毎日運転」としており、事実上の増発とみていいでしょう。現在の成田空港発のJR最終列車は23時00分なので、終電を45分も繰り下げます。
新たな終電は、終点・千葉に0時30分に到着します。0時45分発の津田沼行きに接続し、成田~千葉~津田沼間が終電繰り下げの恩恵にあずかります。
バスも深夜時間帯に増発
このほか、バスでは「東京シャトル」が成田空港0時15分発の便を新設。東京駅八重洲口前に1時32分に到着します。幕張新都心行きのバスも23時55分発が新設されます。
いずれも、空港の運用時間拡大にともなう受け入れ体制強化です。(鎌倉淳)