東武鉄道が「東武川越特急」など4つの列車名の商標登録を完了しています。東上線に新たな列車を検討しているようです。
11月9日に登録
東武鉄道は、2018年2月22日に、「東武川越特急」「東武川越急行」「東武川越エクスプレス」「東武川越ライナー」の4つの商標を出願。同年11月9日に全て登録されました。いずれも、東武東上線の新しい列車種別の候補とみられます。
これらの列車が、いつ登場するのか、公式発表はありません。東武鉄道の最近の列車種別としては、「SL大樹」が2016年6月13日に出願、12月2日登録で、2018年1月に運転開始。「リバティ\REVATY」は2016年1月15日出願で、6月24日登録、2017年4月運転開始となっています。
過去の事例では、出願から1年あまりで列車が走行を開始しています。そのため、東武東上線に新しい列車種別が登場する場合、2019年3月ダイヤ改正の可能性が高そうです。
東上線に待望の「特急」?
東武鉄道は、「SL大樹」を商標出願した際に、「SL葵」「SL轟」も同時出願していますが、現時点で列車として運転しているのは「SL大樹」だけで、「葵」と「轟」はお蔵入りになっています。同様に、東上線で4つの列車種別が登録されましたが、すべての列車名が実際に使われないことはあり得ます。
現時点で予測できることは、4つの列車名からして、設定されるのは川越を目的地とする列車です。「東武川越特急」「東武川越急行」「東武川越エクスプレス」には観光列車的な印象を受けますし、「東武川越ライナー」は通勤ライナーの印象です。
仮に「東武川越特急」が走るなら、東上線に待望の特急が登場することになります。新しい列車が「特急」となるなら、専用車両の投入も期待されます。
TJライナーの座席指定化?
いっぽう、東武鉄道は、2018年11月16日に「東武グループ中期経営計画の推進」を公表しました。そのなかで東上線関連の項目として「TJライナーの座席指定化や主要路線における着席列車の運転拡大等を検討」とあります。
文言を素直に読めば、現有車両を用いて座席指定を設ける形で着席列車を拡大するように思えます。
2018年10月20日、21日には、臨時列車として「東武川越まつり号」が池袋~川越市間で運転されました。停車駅は、下りが池袋、川越、川越市。上りが、川越市、川越、志木、和光市、池袋の各駅です。川越への新たな列車のパイロット版にも思えた臨時列車ですが、このときの車両は「TJライナー」にも使われている50090型でした。
東上線に登場する新たな優等列車の詳細はまだわかりませんが、2019年3月のダイヤ改正が楽しみです。