石打丸山スキー場が、2018-2019年シーズンから変わります。中央口に「ゴンドラリフト」とリゾートセンターを新設。大規模なリニューアルで、スキー場のイメージが一新されそうです。
中央口をリニューアル
石打丸山スキー場は、総面積236haという湯沢・塩沢エリア最大のスキー場です。1949年に営業を開始した歴史あるゲレンデで、1973年には冬季国体の会場にもなりました。
石打丸山スキー場の索道運営会社は3つに分かれています。中央口が日本リフトサービス、ハツカ石口が国際スキー開発、観光口が大生総業です。
このうち中央口を運営する日本リフトサービスが、2018-2019年シーズンに大規模なリニューアルを実施します。「リフトおよび付帯施設の大改修プロジェクト」と銘打って、リフト2基を更新、山麓にリゾートセンターを新設します。
山麓から銀座ゲレンデまで直結
新設されるリフトは、「サンライズエクスプレス」と「チロルトリプルリフト」の2つ。
このうち「サンライズエクスプレス」は、これまでの中央第1高速クワッドと中央第2トリプルリフトを統合する配置です。これにより、中央口山麓から銀座ゲレンデ上部まで一気に到達できるようになります。
サンライズエクスプレスは、山麓と石打丸山スキー場の中腹にあるメインゲレンデを直結しますので、スキーヤー、スノーボーダーの利便性は間違いなく高まるでしょう。少雪時でも、中腹以上で滑ることができます。
ゴンドラとチェアの混合型リフト
サンライズエクスプレスの大きな特徴は、10人乗りゴンドラキャビンと6人乗りチェアが同一線路上で同時運行される混合型リフト(コンビリフト)であるという点。石打丸山スキー場では「索道設備の新世代モデル」と称しています。
混合型リフトのメリットとして、利用者が自分の好きなタイプのリフトに乗ることができる点が挙げられます。
たとえばスノーボーダーは滑走具の着脱が面倒ですが、リフトに乗ればその負担が軽減されます。
一方、スキーヤーは、スノーボーダーに比べれば滑走具の着脱が容易なので、重い板を外してゴンドラで足を休めたいという人も多いでしょう。
雪山観光を目的とした外国人観光客や子ども連れも、ゴンドラのキャビンに乗れば雪山へ容易に移動できますので、雪遊びをしやすくなるでしょう。
チロルゲレンデに新リフト
「チロルトリプルリフト」は、モンスターパイプに向かって左側、チロルゲレンデに設置されるリフトです。位置的には中央チロルリフトの架け替えで、全長345m、高低差105mです。中央チロルリフトは全長281m、標高差90mでしたので、少しばかり距離が伸びています。
山頂部の下車位置が高くなるようで、観光第3エクスプレスへの乗り継ぎがしやすくなります。一方で、中央パラダイスリフトはゲレンデマップから消えており、廃止となるようです。
リゾートセンター新設
中央口山麓には、リゾートセンターが新設されます。鉄筋コンクリート2階建て、延べ床面積950平方メートルのガラス張りの建物で、インフォメーション、レンタル、グッズショップ、ロッカー、洗面所、無料休憩所、チケットカウンターを備えます。
レストランはありませんが、石打丸山スキー場は周囲に飲食店が多いので、不自由はないでしょう。
センターハウス機能を備えた新リゾートセンターの開設により、とくに日帰りスキーがしやすくなりそうです。
レトロなイメージ一新?
これまでの石打丸山スキー場と言えば、いい意味で昭和的な、レトロな雰囲気の残るスキー場でした。今回のリニューアルで、そのイメージが変わってきそうです。
上越新幹線越後湯沢駅から無料シャトルバスで約10分、関越自動車道塩沢石打インターチェンジからも車で約5分とアクセスに恵まれており、GALA湯沢スキー場とも接続しています。
今シーズンは、生まれ変わった石打丸山スキー場を訪れてみてはいかがでしょうか。(鎌倉淳)