成田とサハリンを結ぶ航空路が運休しそうです。就航しているヤクーツク航空が国際線の運航停止を求められているためです。
ロシア極東の航空会社
ロシアの航空当局は、検査中に発見された欠陥を修正するまで、ヤクーツク航空の国際線の運航を停止すると発表しました。運航停止は2018年11月5日からです。運航再開の時期は明示されていません。
ヤクーツク航空は、ロシア極東のヤクーツクを拠点とする航空会社で、ロシア国内線のほか、中国、ヨーロッパへの国際線も運航しています。日本へは、サハリンのユジノサハリンスクと成田を結ぶ路線を週2便運航しています。国際線の運航が停止されれば、成田線も運休となります。
ただ、現段階では、検索すると11月6日以降の便も予約可能なようです。
サハリンへは新千歳空港乗り継ぎ
航空専門サイトMRO-Networkによりますと、ヤクーツク航空は「ボーイング737の耐空性改善通報に関する不正確な情報を提供した」とのことで、「耐空性の問題が、国際線と国内線で頻繁な長時間の遅延を生じさせている。9月には遅延率は20%に達している」としています。
2018年10月10日は、ヤクーツクで滑走路をオーバーランする事故が起きていますが、同サイトによれば、滑走路が凍結していただけでなく、「第2エンジンのスラストリバーサー(逆推力装置)が作動していなかった」としています。こうしたことから、航空当局は運航便数の削減を求めたようです。
ヤクーツク航空は、成田~ユジノサハリンスクを運航する唯一の航空会社です。そのほかユジノサハリンスクへは、新千歳空港にオーロラ航空が週4便就航しています。
ヤクーツク航空が運休となれば、首都圏からサハリンへ行く場合、新千歳乗り継ぎになります。運航停止されるとして、それがいつまででなのか明らかでありませんが、ご旅行予定の方はご注意ください。