JR山田線の上米内~川内間が、2017年11月5日に運転再開されることが発表されました。また、残る宮古~釜石間については、2018年度末までに三陸鉄道に移管のうえ再開が予定されていて、12月までに新駅の駅名などが決定される見通しです。
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「快速リアス」も復活へ
JR山田線では、2015年12月に、平津戸~松草間で走行中の列車が線路上に流入した土砂や倒木に乗り上げて脱線し、乗客と運転士あわせて16人がケガをしました。この事故で山田線は上米内~川内間で現在まで不通が続いており、盛岡~山田間の直通列車も運転されていません。
JR東日本は、不通区間について復旧工事を進めており、2017年10月中旬までに地盤強化工事を終了する見込みです。同月中にレールを敷設し信号設備などを整備したあと、11月5日に運転を再開すると発表しました。
これで、JR山田線は、盛岡~宮古間で運転を再開し、全面復旧することになります。運転再開後の列車本数は従前と同じ1日4往復です。快速「リアス」も復活するとみられます。
新路線名も決定へ
JR山田線では、宮古~釜石間が東日本大震災の津波被害を受けて以来、不通が続いています。この区間に関しては、JR東日本が復旧のうえ三陸鉄道に経営移管されることが決まっていて、2018年度末(2019年3月)までの運転再開が予定されています。
三陸鉄道では、宮古~釜石間の路線名と駅名について、12月に決定する意向を示しました。新路線名は、「北リアス線」「南リアス線」に統合させるか、別路線名にするかなどが検討されています。
駅名については、宮古、釜石の両駅を除く既存11駅と宮古市が整備する2つの新駅が命名対象ですが、既存駅に名称変更はない見通しです。新駅と路線の名称案を10月上旬、県と沿線市町村に書面で提案するそうです。(鎌倉淳)
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