東急田園都市線に新型車両「2020系」が登場することになりました。2018年に30両(10両編成×3編成)が導入されます。現行車両のうち、2000系が置き換えられる可能性が高そうです。
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車内空調に「ナノイー」を採用
東急電鉄によりますと、新型車両2020系は、2020年の東京オリンピックと同社創業100周年にちなんだ命名とのこと。東急線沿線の商業施設のデザインなどを手がける丹青社がデザインを担当し、丸みを帯びた先頭車両が特徴的です。
車内設備の新基軸は、空気清浄機「ナノイー」の設置。同時に冷暖房機能を改善しているとのことです。座席上のディスプレイが3連となり、デジタルサイネージを強化しています。
シートはハイバック仕様。荷棚を低くし、荷物の積み下ろしをしやすくしています。全車両の端にフリースペースを設置し、車椅子やベビーカーを利用者に配慮しています。車内灯はLEDとなり、防犯カメラも設置されます。
車内設備は、おおむね、最近投入されている5000系4ドアの増備車両に準じているようにみえます。ただ、5000系増備車で初めて設置されたヘッドレストは、2020系の車内イメージイラストには見当たりません。
置き換え候補は8500系と2000系
東急によると、2020系は、2018年に30両(10両編成×3編成)が導入され、順次増備されていくとのこと。現有車両のうち、8500系と2000系が置き換え対象とみられますが、投入編成数からみて、当初は2000系が置き換えられる可能性が高そうです。
東武線に直通できない2000系をまずは田園都市線から引退させ、その後の増備車両で8500系の置き換えを進めると予想します。
東横線に比べ、車両の更新が遅れていた田園都市線ですが、2020系の登場で、少しずつ古い車両が姿を消していきそうです。(鎌倉淳)
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