ジップエアが成田～ヒューストン線を2025年3月4日に開設します。LCCとして初めて日本とアメリカ南部を結びます。時刻表と価格をみてみましょう。
週4往復で運航
ジップエア（ZIPAIR）は日本航空の完全子会社の中長距離LCCです。これまで国際線9路線を展開していますが、新たな路線として成田～ヒューストン線を2025年3月4日に開設すると発表しました。
週4往復の運航で、運航日は火木土日です。スケジュールは以下の通りです。
■ZIPAIR 成田～ヒューストン線時刻表
※2025年3月4日～8日
ZG16 成田10:00→ヒューストン06:45 火木土日運航
ZG15 ヒューストン08:45→成田13:50（+1) 火木土日運航
※2025年3月9日～29日
ZG16 成田10:00→ヒューストン07:45 火木土日運航
ZG15 ヒューストン09:45→成田13:50(+1) 火木土日運航
成田10時発で、ヒューストン06時45分着。ヒューストン08時45分発で、成田13時50分着です。3月9日以降は、アメリカ夏時間の影響で1時間後ろだおしになります。
往復15万円前後から
機材はボーイング787-8型機で、座席数は2クラス290席。ビジネスクラスにあたる「ジップ・フルフラット」が18席、エコノミークラス「スタンダード」が272席です。
片道運賃は成田発のスタンダードが55,250円～、フルフラットが188,500円～。ヒューストン発はスタンダードが425ドル～、フルフラットが1,450ドル～です。6歳以下は定額で成田発が15,000円、ヒューストン発が136ドルです。
筆者が検索したところ、手荷物と座席指定をあわせて13,000～16,000円程度がかかります。キャンペーンでないときの、諸費用をあわせた往復の実質最低運賃は、15万円前後になりそうです。
画期的新路線
ヒューストンはいうまでもなくテキサス州最大の都市で、全米でもニューヨーク、ロサンゼルス、シカゴに次いで第4の人口を抱えます。アメリカ南部を代表する都市といえます。
成田～ヒューストン線は、LCCとして初めて、日本とアメリカ南部を結ぶ路線となります。ジップエアとしては、バンクーバー、サンフランシスコ、ロサンゼルス、サンノゼに次ぐ5つめの北米路線です。
そのなかで、ヒューストン線は往復の所要時間は27時間50分と24時間を超えるのが、LCCとしては画期的でしょう。
実勢価格がどれくらいの価格になるかはまだわかりませんが、アメリカ南部まで往復20万円以下で行けるのならば、いまの時代の航空券としてはお手頃です。
フルフラットのビジネスクラスも往復40万円程度から利用できそう。
航空券が高騰している時代だからこそ、ありがたい新路線ではないでしょうか。（鎌倉淳）
