JR大阪駅前に「ヨドバシ梅田タワー」を建設へ。市内最大級のホテルが誕生し、大阪の新しい観光拠点に

ヨドバシカメラが、JR大阪駅北口に新たな大型複合ビル「ヨドバシ梅田タワー(仮称)」を建設すると発表しました。外部テナントで構成する商業施設と、1000室規模のホテルが入居します。開業は2019年の予定です。

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駐車場用地に建設

ヨドバシ梅田タワーは、現在のヨドバシ梅田に隣接する、駐車場として使われている約7000平方メートルの土地に建てられます。

地上34階地下4階、延べ床面積は約10万5000平方メートル。このうち4万8500平方メートルが商業施設、9~34階の4万1500平方メートルがホテルとなります。ホテルの運営事業者は未発表ですが、大手ホテルチェーンが入るとみられます。

ヨドバシ梅田

1000室規模のホテルに

ヨドバシ梅田タワーと現在のヨドバシカメラ梅田店のビル(地上13階、地下2階)を地上2階部分で囲むように歩行者デッキも設置。大阪駅と歩行者デッキで接続し利便性を高めます。また、観光バスの発着所も新設します。

大阪市内のホテルは200室程度が多く、1000室規模のホテルとなれば、中之島のリーガロイヤルホテル大阪(984室)に並ぶ市内最大級となります。

ヨドバシ梅田立地

大阪駅前の貴重なホテルに

大阪のホテル不足は深刻です。関西国際空港への格安航空会社LCCの就航便数の拡大などで、宿泊者数が急増しているためです。

大阪市内ではホテルの新設・改装が続いており、2018年末ごろまでには、現在より2割ほど増えての5万7500室程度になる見込みです。ヨドバシ梅田タワーが完成すればさらに1000室が上積みされることになります。

ただ、現在のホテル不足の状況を考えれば、立地に優れる「ヨドバシホテル」が1000室を宿泊者で埋めるのは難しくなさそうです。一方で、交通が不便なエリアのホテルには、影響が出るかもしれません。

大阪駅周辺は、そのターミナル性に比べてホテルが多いとはいえません。市内最大級のホテルが大阪駅前にできるのは、旅行者としては大歓迎です。大阪の新たな観光拠点になることを期待したいところです。(鎌倉淳)

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