山田線のキハ110系気動車の車内にテーブルが取り付けられます。JR東日本盛岡支社が発表し、2015年10月3日から運行されます。テーブルが取り付けられるのはキハ110系のうち100番台の車両で、盛岡~宮古間の快速「リアス」1往復と、普通列車1往復などで運用されます。
飲食を目的としたあつらえ
座席テーブル付きに改造されるのは、キハ110系のうち100番台の車両です。2両編成のうち1両がテーブル付きの車両になります(一部は1両で運転)。JR盛岡支社によりますと、「秋の紅葉シーズンに向け、車内で車窓の風景を眺めながら、お弁当などのご飲食をお楽しみいただけるようテーブルを設置」したそうです。
設置されるテーブルはかなり大きく、窓際だけでなく通路側の人も利用できるサイズです。
ドリンクホルダーとなる凹みもついていて、飲食を目的としたあつらえ。これなら、車内でお弁当を開きたくなりそうです。
JRではこれを機会に、盛岡駅改札内の跨線橋で、三陸名産を利用した弁当などの販売を行うそうです。発売されるのは「龍泉洞弁当」、「三陸秋刀魚岩手箱」など。10月3日から12日までの期間限定ですが、好評なら今後も実施されるかもしれません。
山田線・座席テーブル付き110系・運転時刻表
山田線のテーブル付きの110系車両は、以下の通りです。
▽盛岡発
11時8分発 快速リアス宮古行き
19時6分発 普通列車宮古行き
▽宮古発
6時54分発 普通列車川内行き
9時34分発 快速リアス盛岡行き
15時53分発 普通列車盛岡行き
▽川内発
7時59分発 普通列車宮古行き
「食べやすい車両」をもっと!
運用開始は10月3日の宮古行き快速「リアス」(盛岡11時08分発)からです。13時51分発の「リアス」にはテーブルはありません。今後のテーブル付き車両の増備については、JRは「お客様の声などを参考として検討」としており、含みを持たせています。
最近の快速・普通列車ではロングシートが増えて、車内で弁当を食べることじたいが「マナー違反」とみられる風潮もあります。でも、鉄道の旅を楽しむなら、車内での飲食も大切にしたいところ。こうした「食べやすい車両」が増えることは、歓迎したいところです。(鎌倉淳)