当サイト2013年10月25日記事で「日本国内でのトラベラーズチェックの販売が2014年3月終了か」と報じましたが、実際に、日本国内のトラベラーズチェック(TC)の販売が2014年3月31日を以て完全に終了したようです。これは、アメリカンエクスプレスのトラベラーズチェックの日本撤退にともなうものです。アメリカンエクスプレスに変わるTC業者は現れず、三大メガバンクはいずれもTCそのものの販売を終了しました。当サイトが探した限り、2014年4月1日以降にTCを販売している銀行などは国内に存在しません。
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ATM普及で利用者減少
TCは海外渡航中にサインすることで使える小切手です。所有者は買った後に1カ所に署名し、海外で換金する際にもう1カ所に署名することで、現地通貨に両替することができます。あらかじめ1カ所に署名しておけば、無くした場合でも再発行してもらえるため、現金の盗難や紛失への対策として広く普及。1990年代までは海外旅行に必須の商品でした。
しかし、近年はATMが普及し、海外旅行ではクレジットカードでのキャッシングを利用する人が増えました。そのためTCの利便性は薄れ、世界的に利用者は減少。TC会社は次々と消滅し、アメリカンエクスプレスは日本でTCを発行する最後の会社となっていました。
今でも、日本の三大メガバンクなどでは、TCの買い取り(売却)に対応しています。しかし、永遠に対応するわけではないと思われますので、お持ちの方はお早めに処分することをお勧めします。
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