当サイトで既報の通り、東急東横線と副都心線の乗り入れ開始時期が、2013年春に正式決定しました。正確な日にちは2013年3月16日です。この日より、東急東横線のホームは、現在の東京メトロ副都心線ホーム(地下)になります。
この工事の完成により、横浜高速鉄道みなとみらい線、東急東横線、東京メトロ副都心線、西武池袋線、東武東上線がひとつの線路で結ばれ、直通運転が開始されます。
注目のダイヤですが、副都心線の電車はほぼすべて東横線に乗り入れ、副都心線内の日中の急行は東横線・みなとみらい線内を特急として運転されます。所要時間は、横浜駅まで新宿三丁目駅から最短32分、池袋駅から最短38分です。
現在の東横線では、日中に毎時18本の列車が走っています。新ダイヤでは、このうち毎時4本の列車が渋谷発になります。渋谷駅には引き上げ線がありませんので、下りホームを使った折り返し運転になると思われます。
毎時2本ある日比谷線への直通運転は廃止されます。この2本は、新ダイヤではどちらも副都心線へ乗り入れます。つまり、毎時18本の東横線列車のうち、4本が渋谷駅折り返しで、14本が副都心線に乗り入れることになります。副都心線の現行ダイヤは毎時12本ですから、毎時2本増発される計算になります。
ただ、副都心線が毎時14本で、うち4本が急行運転となると、東新宿以外での急行退避が必要になります。しかし、そうするとダイヤが複雑化してしまいます。そのため、この2本の増発分は、新宿三丁目折り返しになる可能性もあります。もしそうであれば、2本は新宿三丁目始発菊名行き、ということになります。新宿三丁目には、折り返しを想定して引き上げ線が設けられていますので、折り返し列車の設定は難しくありません。
また、この毎時2本の菊名行きは、将来の相鉄線乗り入れのダイヤになる可能性も高いです。となると、新宿三丁目発湘南台行き、というような列車ができるかも知れません(東横線・相鉄線の乗り入れについてはこちらの記事をご覧ください)。
詳細な時刻表はまだ発表されていません。「決定次第発表」ということですが、おそらくは年明け、2013年1月頃になるでしょう。いずれにせよ、東横線・副都心線の利便性は大幅に上がります。一方で、東急渋谷駅のキャパシティ不足は深刻です。その対策にも万全を期してほしいところです。