「東急・相鉄 共通1日乗車券」の概要。PASMO限定、両社線が乗り放題!

東京メトロ共通券も

東急と相鉄の全線が乗り放題になるフリーきっぷが発売されます。概要を見てみましょう。

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東急、相鉄が乗り放題

東急電鉄と相模鉄道は、両社線を1日乗り降り自由となる「共通1日乗車券」を発売します。東急が発売するのは「東急線・相鉄 共通1日乗車券」、相鉄が発売するのは「相鉄・東急線 共通1日乗車券」です。名称の社名の順序が異なるほかは、同内容です。

価格は大人1,300円、子ども520円で、2024年3月16日から通年で発売します。発売当日限り有効です。

PASMO限定での発売で、磁気券での発売はありません。また、有効な定期券情報が搭載されているPASMO定期券やモバイルPASMOなどでは利用できません。

東横線5000系

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「東急相鉄共通1日乗車券」の概要

■「東急線・相鉄 共通1日乗車券」「相鉄・東急線 共通1日乗車券」の概要

○効力
 東急線全線・相鉄線全線が1日乗り降り自由

○有効期間
 発売当日限り有効

○発売期間
 2024年3月16日からの通年

○発売場所
 東急線、相鉄線各駅の自動券売機(東急世田谷線・こどもの国線の各駅を除く)

○発売金額  
 大人1,300円、小児520円

○注意事項
・交通系ICカード「PASMO」限定発売。磁気券での発売はなし。
・有効な定期券情報が搭載されているPASMO定期券、モバイルPASMO、Apple PayのPASMO、クレジットカード一体型PASMO、PASMO PASSPORT、障がい者用PASMOは利用不可。また、PASMO以外の交通系ICカードでも利用不可。
・発売当日限り有効。前売り発売なし。

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定期券搭載は利用不可

PASMO限定発売ですが、定期券などが搭載されているPASMOでは利用できません。また、SuicaやICOCAなどのユーザーも使えません。

したがって、「共通1日乗車券」を利用できる人は限られます。首都圏私鉄沿線居住者で、通勤・通学に定期券を利用していない人、ということになります。

現在、記名PASMO・無記名PASMOの発売は中止しているので、定期券などを搭載していないPASMOを持っている人以外には利用しづらいきっぷです。にもかかわらず磁気券を販売しないので、数を狙うのではなく、試験的な意味合いのあるきっぷと位置づけているのかも知れません。

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渋谷~瀬谷で元が取れる

1,300円という価格については、渋谷~海老名の片道運賃が760円なので、単純往復で元が取れます。渋谷~瀬谷間が680円なので、このあたりが「単純往復で元が取れる」境界点です。

なお、東急線には「東急線ワンデーパス」という1日乗車券があり、価格は780円です。相鉄には「相鉄・鉄道全線1日乗車券」があり、価格は880円です。

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「相鉄発 東急線・東京メトロ 共通1日乗車券」

「相鉄発 東急線・東京メトロ 共通1日乗車券」も同時に発売します。相鉄線各駅から新横浜駅までの1往復と、東急線全線・東京メトロ線全線の1日乗り降り自由をセットにした企画乗車券です。

価格は発売駅によって異なり、大人1,600円から1,900円、子供800円から950円です。こちらもPASMO限定で、定期券などを搭載したPASMOは利用できません。

価格的には、相鉄各線から東急線経由で都心に入り、東京メトロで3区間を乗車すれば元が取れる程度の価格設定になっています。(鎌倉淳)

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