東京駅と大宮駅「新幹線料金の差額」はいくら? 東北、上越、北陸新幹線をおトクに乗ろう

仙台、新潟、金沢はほぼ同額

東北、上越、北陸新幹線の東京駅発着と大宮駅発着の特急料金差はどのくらいあるのでしょうか。東京~大宮間は新幹線が徐行運転をするので、在来線に乗っても所要時間に大差はありません。特急料金が大きく違うなら、大宮駅を利用したほうがおトクです。

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大宮発着でどれだけ安くなるか

東京都内から東北・上越・北陸新幹線を利用する際、東京駅ではなく大宮駅を利用する人は少なくありません。とくに、池袋、新宿、渋谷といった山手線西側や、23区西部、都下から利用する際は、どちらの駅を利用しても所要時間はあまり変わらないからです。

品川や川崎、横浜などの東京南部や神奈川県方面からも、上野東京ラインを使えば、東京駅利用でも大宮駅利用でも新幹線への乗り換え回数は同じです。東京~大宮間の上野東京ラインの所要時間は約31分で、新幹線の約24分より約7分増えるにとどまります。

新幹線を大宮発着で利用すれば、東京発着より乗車距離が減るので、そのぶん新幹線特急料金が安くなります。その差はどれくらいでしょうか。一覧表にしてみました。

東京・大宮「新幹線料金差」一覧

新幹線 目的地 指定席特急料金(円)
東京から 大宮から 差額
東北・北海道
新幹線
宇都宮 3040 2400 640
那須塩原 3380 3170 210
新白河 3380 3170 210
郡山 4270 3170 1100
福島 4270 4060 210
白石蔵王 5040 4060 980
仙台 5360 5150 210
古川 5360 5150 210
くりこま高原 6000 5250 750
一ノ関 6000 5790 210
水沢江刺 6000 5790 210
北上 6000 5790 210
新花巻 6000 5790 210
盛岡 6430 5890 540
いわて沼宮内 6430 6220 210
二戸 6430 6220 210
八戸 6800 6590 210
七戸十和田 6800 6590 210
新青森 7330 6590 740
奥津軽いまべつ 8660 7920 740
木古内 10180 9440 740
新函館北斗 11330 10590 740
上越新幹線 本庄早稲田 2610 2400 210
高崎 3040 2400 640
上毛高原 3380 3170 210
越後湯沢 3380 3170 210
浦佐 4270 3170 1100
長岡 4270 4060 210
燕三条 4270 4060 210
新潟 5040 4830 210
北陸新幹線 安中榛名 3040 2400 640
軽井沢 3380 3170 210
佐久平 3380 3170 210
上田 3380 3170 210
長野 4270 3170 1100
飯山 4270 4060 210
上越妙高 4270 4060 210
糸魚川 5700 4730 970
黒部宇奈月温泉 6030 5820 210
富山 6360 6150 210
新高岡 6900 6150 750
金沢 6900 6690 210
山形新幹線 米沢 5180 4970 210
高畠 5180 4970 210
赤湯 5500 5290 210
かみのやま温泉 5500 5290 210
山形 5500 5290 210
天童 5950 5740 210
さくらんぼ東根 5950 5740 210
村山 5950 5740 210
大石田 5950 5740 210
新庄 5950 5740 210
秋田新幹線 雫石 7340 6800 540
田沢湖 7340 6800 540
角館 7660 7120 540
大曲 7660 7120 540
秋田 8110 7570 540

※料金は普通車指定席。
※東北新幹線は白石蔵王以南が「やまびこ・なすの」料金、仙台以北が「はやぶさ」料金。

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最大1,100円差

ご覧の通り、最大の差となるのが郡山、浦佐、長野の3駅。それぞれ東京発着が大宮発着に比べ、1,100円も高いです。この3駅は、大宮発着の場合、特急料金区分が200km以内にギリギリ収まるので、東京発着に比べて安くなります。

次が白石蔵王の980円、糸魚川の970円。くりこま高原と新高岡の750円、新青森~新函館北斗間の740円と続きます。

これだけの差がつくなら、大宮駅利用のほうがおトクといえます。あるいは、浮いたお金で最寄駅から大宮駅まで上野東京ラインや湘南新宿ラインのグリーン車を利用したほうが快適、という判断もできそうです。

E7系

最小210円差

一方、差が小さいのが仙台や新潟、富山、金沢などの210円差。210円というのは、東京~上野間に設定された特別加算料金の違いで、距離を基にした特急料金区分としては東京発着も大宮発着も同じです。

210円差なら、乗車距離を勘案すれば東京発着が高いとはいえません。むしろ、料金区分としては同じでなので、東京駅から乗車した方が得、という考えも成り立つかも知れません。ちなみに、上野発着の場合は特別加算料金がかからないので210円差はなくなり、大宮発着と同額となります。

もちろん、新幹線を利用すれば、首都圏の通勤電車より快適に移動できるというメリットがあります。各自の利用状況に応じた利便性も重要ですので、どの駅を利用するかは、総合的に判断したほうがよさそうです。

ちなみに、東京駅発着と上野駅発着の特急料金差は一律で210円です。特別加算料金差のみで、「上野駅が大幅に安い」という区間はありません。(鎌倉淳)

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