東京メトロと都営地下鉄の1日乗車券が「24時間有効」に。1日フリーきっぷの「24時間化」は広まるか

東京メトロと東京都交通局は、両社局が発売している1日乗車券について、有効期間を「日数」から「時間」に変更すると発表しました。「24時間券」は2016年3月26日に発売開始です。

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「東京メトロ24時間券」に名称変更

東京メトロは、「東京メトロ一日乗車券」(大人600円・子供300円)を「東京メトロ24時間券」に名称変更。有効期間を使用開始から24時間とします。

修学旅行などの学生向けに販売している「東京メトロ学生用1日券」も「東京メトロ学生用24時間券」に名称変更し、同様に24時間有効とします。発売額はこれまでと同じです。

現在の「東京メトロ一日乗車券」は使用開始の時刻にかかわらず、利用できるのは当日の終列車までです。新しい「東京メトロ24時間券」は夜に購入すれば翌日の夜の同時刻まで使えるので、東京に夕方以降に到着した旅行者の使い勝手が良くなります。

メトロ24時間きっぷ

東京メトロ24時間券の概要

■発売価格
大人用:600 円 小児用:300 円

■有効区間
東京メトロ線全線

■発売箇所
【前売り券】東京メトロ定期券うりば(中野駅・西船橋駅・副都心線渋谷駅は除く)
【当日券】 東京メトロ線各駅の券売機

■有効期限及び有効時間
【前売り券】乗車券に記載された有効期限内で、使用開始から 24 時間有効
【当日券】 発売当日で、使用開始から 24 時間有効

「Tokyo Subway Ticket」も24時間化

首都圏以外からの旅行者を対象に東京メトロと東京都交通局が発売している「Tokyo Subway Ticket」も同様の変更をします。現在、1日用(800円)、2日用(1,200円)、3日用(1,500円)の3種類が発売されていますが、24時間用、48時間用、72時間用に変更します。これらも値段は変わりません。

「Tokyo Subway Ticket」は、東京向けのパッケージツアーを利用する場合に限り、日本人でも購入できます。旅行で東京に来てフリーきっぷを使う人には、足かけ2日間の東京の地下鉄乗り放題が800円で済みますので、とても使い勝手が良くなりそうです。

tokyo subway ticket 1day

先鞭を付けたのはゆいレール

こうした24時間チケットは海外ではよく見かけましたが、日本では日付単位の「1日乗車券」が主流で、常時販売の24時間チケットはありませんでした。日本で24時間利用可能のフリーきっぷの先鞭を付けたのは沖縄のゆいレールで、2011年のことです。

ゆいレールでは、24時間のほか、48時間のフリーきっぷも設定。このフリーきっぷの「時間制化」は好評を博し、販売枚数も増加したそうです。

旅行者にとっては、「時間制化」によって、出発日または到着日も躊躇なくフリーきっぷを購入できるようになるため、利便性が間違いなく上がります。利用者が便利になり、事業者の売上げも増えるとなれば、お互いにメリットがあります。

首都・東京の地下鉄で導入されたことで、今後、「1日乗車券の24時間化」は、他の都市交通機関でも広まるでしょうか。

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