JR東日本は、東北・上越・北陸新幹線の東京駅ホームに、ホームドアを設置します。ドア位置の異なる運行車両を、QRコードで判別してホームドアを開閉します。都営地下鉄で実用化された技術を、新幹線にも導入します。
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2028年度から順次設置
JR東日本は、東京駅で新幹線のホームドアを2028年度末から順次設置すると発表しました。
JR東日本の東京駅新幹線ホームには、東北・北海道新幹線、上越新幹線、北陸新幹線、山形新幹線、秋田新幹線の5つの新幹線路線があり、運行車両がそれぞれ異なります。ドア位置も車両によって異なる場合があります。

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ドアに貼られたQRコードを読み取る
新たに導入するホームドアでは、QRコードを読み取り、どの車両が到着したかを自動で判別し、開閉するホームドアを変えるしくみを導入します。
列車がホームに入ると、車両のドアに貼られたQRコードをホーム上のカメラが読み取り、車両ドアの位置に応じてホームドアを開閉します。
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東京都の技術が新幹線に
ホームドアの開閉にQRコードを活用する方法は、デンソーウェーブと都営地下鉄が共同開発したもので、都営浅草線で初めて導入されました。東京都の技術が新幹線にも導入されるというわけです。
東京駅のホームドアは、2028年度末に東京駅の20・21番線に先行して設置し、2029年度末に22・23番線に導入します。
JR東日本の新幹線では、一部の駅でホームドアが整備済みですが、全体的には未整備駅が多く、設置は遅れています。
JR東日本では、今後、新幹線の自動運転を目指しており、そのため、ホームドアの設置は不可欠です。JR東日本の喜㔟陽一社長によれば、「自動運転は上越新幹線からはじめるので、ホームドアも上越新幹線で先行して整備される」ということです。(鎌倉淳)
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