青春18きっぷ「東京→青森」が同日着可能に。2015年3月ダイヤ改正で『信越快速』が威力を発揮

2015年3月14日のダイヤ改正で、青春18きっぷを使って東京から青森まで同日で到着することが可能になります。信越本線の長岡~新潟間でダイヤが変わり、快速列車の接続が良くなるためです。これまでは、大館までしか到達することができませんでした。

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所要17時間47分

2015年3月14日ダイヤ改正による、青春18きっぷによる東京→青森の同日着乗り継ぎは以下の通りです。所要時間は17時間47分です。

東京05:01-上野05:10
上野05:13-高崎06:55
高崎07:10-水上08:14
水上08:24-長岡10:21
長岡10:27-新潟11:27
新潟11:43-村上12:57
村上13:35-酒田15:56
酒田16:31-秋田18:19
秋田18:41-大館20:35
大館21:19-青森22:48

これまでと異なるのは、「長岡→新潟」で信越本線の快速列車を使うことができる点。この快速は『くびきの』の流れを汲む韋駄天で、これにより、新潟で一本早い白新・羽越線に乗ることができるようになりました。その後の接続も良好で、午後11時前には青森に到達できます。それにしても、奇跡のような好接続の連発ですね。

青森駅

青函フェリーに乗り継げる

青春18きっぷを使った「東京→青森」は、2002年の東北新幹線八戸開業までは、東京~盛岡~青森が定番ルートで、時間的に余裕で到着することが可能でした。しかし、東北新幹線八戸開業で盛岡~八戸間が第三セクターに移管されたことで、青春18きっぷでこの区間を通れなくなり、乗り継ぎが不可能になっていました。

今回、「東京→青森」の同日着が久しぶりに可能になったわけですが、それが2002年以来なのか、それとも2002年以降もできた時期があったのかは、筆者は定かでありません。でも、ずいぶん長いこと「青春18で東京→青森は同日着できない」が常識だった気がします。

青春18きっぷで「東京→青森」を同日着できるようになったことで、青函フェリーの23時30分発深夜便に乗り継げば(別運賃)、翌朝函館5時54分発の普通列車に乗ることができます。この列車は長万部での乗り継ぎが悪いのですが、夕方には札幌に着けますし、頑張れば旭川や帯広へ2日目のうちに到達できます。

【追記】青函フェリーに乗り継ぐ場合、22時41分着の新青森で下車し、タクシー(約3.6km)をご利用ください。乗船締切は出航の30分前までです。その場合でも到着はギリギリになりますので、間に合わない可能性があります。

青森→東京も可能

フェリーを使わず青春18きっぷ“だけ”で北海道を目指すなら、これまでと結果的には変わりません。これまでも東北・奥羽線経由で大館までは着くことができましたし、さらに北海道を目指す場合、大館泊でも青森泊でも、後の接続に変わりはないからです。

ただ、しばらく不可能だった同日着ができるようになったことは、ちょっと嬉しいですね。

ちなみに、「青森→東京」の同日着は、奥羽・東北線経由でこれまでも可能でしたし、2015年3月ダイヤ改正でも変わりありません。羽越・上越線経由では青森→東京の同日着はできません。

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