東武線と日比谷線を直通運転する通勤ライナーの列車名として3案が浮上しているのがわかりました。東武鉄道と東京メトロが、商標登録を出願しています。
3月22日に出願
4月9日に公開された商標登録の出願情報によりますと、東武鉄道と東京メトロは、2019年3月22日に3つの商標を出願しました。「TH LINER」「HiBiTo」「Smart Liner」の3つです。いずれもロゴが作成されています。
商標の役務は、いずれも「鉄道による輸送」が含まれる第39類です。
新型車両の通勤ライナー
東武鉄道と東京メトロは、東武スカイツリーラインと日比谷線を直通運転する列車に有料着席サービスを導入する計画があります。
運行開始予定時期は2020年度で、東武鉄道70000系をベースとした「70090型」を新造して導入します。70090型では、ロングシートとクロスシートの転換が可能な座席を備え、有料運行時はクロスシートで走ります。
今回の3つの商標出願は、その列車名の候補と考えるのが自然でしょう。
3案のうち1案採用か
東武鉄道は、列車名を商標登録する際に、複数の候補を同時に出願し、そのうちの一つを正式名称とする傾向があります。
2019年3月に登場した東上線特急には「東武川越特急」のほか、「東武川越急行」「東武川越エクスプレス」「東武川越ライナー」の商標を同時出願。「東武川越特急」以外は、現時点では使用していません。
2017年8月に運転開始した鬼怒川線のSLには、「大樹」のほか「葵」「轟」を同時出願していましたが、活用されているのは「大樹」だけです。
こうした傾向からみると、今回も3案のうち、1案が正式名称となる可能性が高そうです。
出願番号が若い列車?
では、どれが採用されるのでしょうか?
過去の例では、「東武川越特急」も「SL大樹」も、最も出願番号が若い商標でした。これに倣うなら、今回、出願番号が最も若い「TH LINER」が有力でしょうか。
「TH LINER」は東武線の「T」と日比谷線の「H」を合わせた名称です。東上線の「TJライナー」とも揃いますし、通勤ライナーの名称としては適しているでしょう。
正式名称の決定は先とみられますが、楽しみに待ちたいところです。