京成スカイライナーが青砥駅に停車します。1日6往復が当面停車するという措置で、4月11日より実施という緊急的なダイヤ改正となります。
下り早朝、上り夜間
京成電鉄は、2020年4月11日より、スカイライナーの一部列車を青砥駅に停車させると発表しました。押上・都営浅草線・京急線方面の成田空港アクセスを快適・便利にすることが目的としています。
青砥駅停車のスカイライナーは、下りが京成上野駅を6時台~7時台に出発する6本。上りが成田空港駅を20時30分以降に出発する6本です。時刻表は以下の通りです。
青砥~空港第2ビル間は27~28分程度で結ばれます。アクセス特急では48分程度かかっていますので、約20分も所要時間が短縮することになります。
スカイライナーの青砥駅停車に伴い、一般列車を含む一部列車の運行時刻が変更になります。
青砥乗車のライナー券は駅ホームで
青砥駅~空港第2ビル駅・成田空港駅間のスカイライナー券は、大人1,000円、小児500円です。上野駅~成田空港駅間のライナー券が1,250円ですので、250円安くなっています。
青砥駅でスカイライナーを利用する場合、下りは乗車のみ、上りは降車のみとなります。利用方法は以下の通りです。
【1】下りを利用する場合
1.青砥駅のホーム係員よりスカイライナー券を購入。現金発売のみで、クレジットカードは取り扱いなし。
2.青砥駅より乗車した利用者は、空席(座席指定はなし)に着席。
※青砥駅では8号車の扉のみが開きます。乗車時に係員による特急券の検札を行います。
【2】上りを利用する場合
1.空港第2ビル駅・成田空港駅のスカイライナー券発売カウンターまたはSKYLINER & KEISEI INFORMATION CENTER にてスカイライナー券を購入。
2.指定の座席に着席。
※青砥駅では1号車の扉のみが開きます。
いずれも前売り券・チケットレスサービスでの購入はできません。
「当面の間」
京成電鉄では、スカイライナーの青砥駅停車について、「当面の間」と表現しています。つまり、利用状況によっては、再び通過となる可能性を示唆しています。
スカイライナーの青砥駅停車は、都営浅草線・京急線方面からの利便性向上という視点で、これまでも可能性が議論されることはありましたが、実現はしませんでした。
それが急遽、実現した理由は明確にされていません。ただ、下り特急券は駅ホームで現金のみ手売り、満席ではないという前提の空席利用という販売方法からも、利用者が少ない状況での限定的な措置であることははっきりしています。
また、京成電鉄が、実施期間を「当面の間」という見切り発車とも受け取れる表現で実現させていることから、新型コロナウイルスの影響でスカイライナーの乗客が激減するなか、少しでも収益をあげようという需要喚起策とみられます。
利用者が激減した機会を捉えて、これまで議論されてきた青砥停車で利用者がどれほど増えるのか試験的に行ってみる、という側面もあるでしょう。
なんであれ、押上方面からの利用者にとっては、成田空港が近くなります。都営浅草線、京急線はもとより、押上で接続する半蔵門線・東急田園都市線利用者にとっても、成田への利便性があがりそうです。(鎌倉淳)