大手私鉄でも終電繰り上げ広まる。小田急、西武も午前1時で運転終了へ

JRと足並み揃える

JRに続き大手私鉄各社でも、終電繰り上げが広まりそうです。小田急と西武が、2021年3月ダイヤ改正での繰り上げを正式発表し、その詳細を明らかにしました。両社ともおおむね午前1時までの運転終了で、JRと足並みを揃えるようです。

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小田急は最大で20分繰り上げ

小田急電鉄は、小田原線、多摩線、江ノ島線の3路線全てで終電を繰り上げます。実施時期は2021年3月ダイヤ改正で、いずれの路線でも、最大で約20分の繰り上げとなります。

小田急終電繰り上げ
画像:小田急プレスリリース

繰り上げ対象になるのはおもに24時台です。区間ごとの繰り上げ時間の概要は以下の通りです。

小田急終電繰り上げ

小田急終電繰り上げ
画像:小田急プレスリリース

小田急の現ダイヤでの終電は、区間にもよりますが、おおむね1時~1時10分台に終着駅に到着します。これを10~20分繰り上げるので、午前1時頃までに全列車の運転を終了することになりそうです。おおむね0時40分~1時頃が、新ダイヤでの最終電車の終着駅到着時刻になるとみられます。

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西武は最大30分程度繰り上げ

西武鉄道の終電繰り上げは、新宿線や、池袋線など12路線のうち、山口線・多摩川線を除く10路線です。

2021年3月のダイヤ改正に合わせて、おおむね20~30分程度繰り上げます。池袋線と新宿線の最終電車は、以下のように変わります。

西武終電繰り上げ
画像:西武鉄道プレスリリース

西武終電繰り上げ
画像:西武プレスリリース

西武鉄道の本線系統の終電は、現ダイヤではおおむね1時~1時20分頃に終着駅に到着します。上記の新ダイヤでは、おおむね0時40分~1時頃に終着駅到着に設定するようです。

要するに、小田急も西武も、午前1時台の運転をしない方針を示したと言えます。JR東日本の終電繰り上げも、午前1時台に走る区間がばっさり切られていますので、足並みを揃えた形です。となると、今後は「列車の運行は1時まで」が首都圏の鉄道の運転時間の目安になりそうです。

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