ホーム 格安旅行研究所

東京~新大阪を新幹線で格安旅行する方法【2025年版】格安チケット、割引きっぷを全紹介

EX早特、ぷらっとこだま、株主優待から学割まで

東京~新大阪間は、JR東海道新幹線「のぞみ」で約2時間21分です。普通車指定席利用の場合、運賃・料金は14,720円です。ここでは、より安くチケットを購入する方法など、格安旅行のコツをご紹介します。

広告

東京~新大阪間の新幹線の種別と所要時間

最初に、東海道新幹線の東京~新大阪間の列車種別と所要時間をご紹介します。

列車種別 所要時間
のぞみ 2時間21分~2時間30分
ひかり 2時間48分~3時間06分
こだま 3時間42分~3時間54分

 
おおざっぱには「のぞみ」が2時間半、「ひかり」が3時間、「こだま」が4時間と考えておけばいいでしょう。

「のぞみ」「ひかり」「こだま」の違い

「のぞみ」「ひかり」「こだま」の違いは、停車駅です。最も停車駅が少ないのが「のぞみ」、次が「ひかり」、各駅停車が「こだま」です。したがって、所要時間が短いのは「のぞみ」で、東京~新大阪間の旅行者の多くが利用します。

「のぞみ」「ひかり」「こだま」とも、使用車両や車内設備は同じです。「ひかり」「こだま」は料金がやや安く、「こだま」は割引きっぷが豊富です。

列車の運行本数が多いのは「のぞみ」で、1時間に5~9本程度です。「ひかり」は1時間に2本程度です。「こだま」は1時間に1本程度です。

N700S

広告

東京~新大阪の「のぞみ」料金

次に、東海道新幹線で東京~新大阪を「のぞみ」で旅行する場合の正規運賃・料金(大人)をご紹介します。新幹線の価格は、乗車券と特急料金の総額です。

座席 総額 乗車券 特急料金
自由席 13,870円 8,910円 4,960円
指定席 14,720円 8,910円 5,810円
グリーン席 19,590円 8,910円 10,680円

 
東京~新大阪を新幹線で旅行する場合、「のぞみ」指定席の場合で14,720円(通常期)です。「ひかり」「こだま」は、指定席料金が少し安く設定されていて、が14,400円(同)です。

自由席は「のぞみ」「ひかり」「こだま」とも同額で、13,870円です。これがいわゆる「通常料金」です。

ゴールデンウィークなどの最繁忙期は指定席料金が400円増し、連休など繁忙期が200円増し、オフシーズンの平日など閑散期は200円引きになります。自由席は通年同額です。

広告

東京~新大阪の新幹線の割引きっぷ

続いて、東京~新大阪間の新幹線の割引きっぷを、以下に表にしてまとめておきます。詳細は、記事の後半でご説明していきます。

東京~新大阪の新幹線価格比較(通常期)
きっぷ 価格
指定席通常価格(のぞみ) 14,720円
指定席通常価格(ひかり) 14,400円
自由席通常価格 13,870円
EX早特28ワイド 12,240円
EX早特21ワイド 12,370円
EXのぞみファミリー早特3 12,570円
EXこだまファミリー早特3 10,080円
EXこだまグリーン早特3 11,410円
エクスプレス予約(のぞみ指定席) 14,230円
株主優待割引(のぞみ指定席) 11,770円
株主優待割引(自由席) 11,090円
学生割引(のぞみ指定席) 12,930円
学生割引(自由席) 12,080円
ぷらっとこだま 11,210円
日帰りツアー 往復23,000円~
宿泊ツアー 往復30,000円~

 

広告

EX早特

では、ここから、東海道新幹線で東京~新大阪間を利用する際に、安く乗る方法について、詳しくご説明していきましょう。

まず、東海道新幹線を安く利用したい場合は、「EX早特」という、インターネット専用の格安チケットを探すのがいいでしょう。

「EX早特」にはいくつか種類があり、東京~新大阪間のEX早特には、以下のものが設定されています。このうち、「EX早特28ワイド」と「EX早特21ワイド」「のぞみファミリー早特3」では「のぞみ」指定席が利用できます。

EX早特28ワイド(28日前までの予約)12,240円
EX早特21ワイド(21日前までの予約)12,370円
EXのぞみファミリー早特3(3日前まで、2名以上、土休日限定)12,570円
EXこだまファミリー早特3(3日前まで、2名以上、こだま限定)10,080円
EXこだまグリーン早特3(3日前まで、こだまグリーン限定)11,410円

「EX早特28ワイド」は90日前から予約できます。予約期限は28日前までです。

「EX早特21ワイド」は、1ヶ月前から21日前までの予約です。この2種類は価格的に大差なく、「のぞみ」を安く利用できるのが大きなメリットです。

「EXこだまグリーン早特3」は、「こだま」にしか乗れませんが、3日前まで予約可能でグリーン車に乗れますので、出発日が近いならお得感があります。

2人以上で利用するなら、「EXこだまファミリー早特3」が破格値でしょう。「ファミリー」とありますが、家族以外と使うこともできます。土休日で2人以上なら「EXのぞみファミリー早特3」もおすすめです。

EX早特はどこで購入できるのか?

「EX早特」は、東海道・山陽新幹線のインターネット予約サイト「スマートEX」で販売されています。

「スマートEX」は会員制ですが、年会費は無料で、クレジットカードがあれば誰でも登録できます。交通系ICカード(Suica、TOICA、ICOCAなど)があれば、チケットレスサービスも利用できます。

スマートEXサービスを使うと、上記の「EX早特」以外でも、「のぞみ」「ひかり」「こだま」の普通車指定席が通常価格の200円引きで利用できます。

【公式】スマートEX

広告

エクスプレス予約

東海道新幹線には、有料会員制のインターネット予約サービスとして、「エクスプレス予約」もあります。年会費1,100円のクレジット会員にならなければ利用できません。

そのため、ちょっと敷居が高いのですが、通年、どの列車でも、東海道新幹線を割引価格で利用できます。

東京~新大阪間の「のぞみ」普通車指定席は、14,230円です。

エクスプレス予約(有料会員限定)14,230円

「エクスプレス予約」の会員になると、では、上記の「EX早特」も利用できます。

広告

自由席に乗る

もうひとつ、新幹線の基本的なルールとして、自由席に乗ると安くなります。上述したように、自由席の価格は「のぞみ」で13,870円です。これだけで「のぞみ」指定席より約6%も安くなりますので、簡単ですが効果的な格安旅行法です。

「のぞみ」自由席 13,870円

新大阪発着の列車を選べば、自由席でも座れることが多いです。なお、自由席は「のぞみ」「ひかり」「こだま」とも同額です。

なお、GW、お盆、年末年始は「のぞみ」に自由席は連結されていません。「ひかり」「こだま」は、通年で自由席があります。

「ひかり」に乗る

指定席を利用したい場合は、「ひかり」に乗ると「のぞみ」より安くなります。「ひかり」の指定席料金は通常期14,400円です。

「ひかり」指定席 14,400円

「のぞみ」では東京~新大阪間は約2時間半ですが、「ひかり」では約3時間かかります。

広告

株主優待割引

東海道新幹線の運営会社は、JR東海です。JR東海は株主向けの優待券を発行しており、使用すれば、東海道新幹線を安く利用できます。

株主優待割引券(株主優待券)1枚につき運賃・料金が10%割引になります。2枚まで同時使用できますので、東海道新幹線が20%引きで利用できます。

東京~新大阪では、のぞみ指定席が11,770円、自由席が11,090円となります。

株主優待割引(のぞみ指定席) 11,770円[要株主優待券2枚]
株主優待割引(自由席) 11,090円[同上]

株主優待券は金券ショップなどで購入できます。最近の相場は1枚900~1,000円程度です。1,000円で入手した場合、「のぞみ」指定席が13,770円、自由席が13,090円となります。自由席の定価(13,870円)より少し安い程度です。

株主優待割引は、グリーン車にも適用されますので、グリーン車利用利用の場合は効果が高いです。

学生割引

東海道新幹線では、学生割引(学割)も利用できます。

学割は、JRから指定を受けた学校の生徒を対象に、JRの乗車券が2割引になるという制度です。中学校、高等学校、大学の学生は、全て学割の対象です。専門学校生も、多くは学割の対象になります。

学割が利用できるのは、片道101km以上、JR線を利用する場合です。東海道新幹線はJR線ですので、片道101km以上で新幹線を利用するときは学割の適用を受けられます。東京~新大阪間は101km以上に該当します。

学割を利用するには、所属する学校が発行する「学生・生徒旅客運賃割引証」(学割証)が必要です。取得方法は、所属する学校の学生掛などにおたずねください。

東京~新大阪間を、学割で「のぞみ」を利用する際の価格は以下の通りです。

学生割引(のぞみ指定席) 12,930円[要学割証]
学生割引(自由席) 12,080円[要学割証]

広告

ぷらっとこだま

東海道新幹線の格安チケットの定番が「ぷらっとこだま」。JR東海ツアーズという旅行会社が出している、片道の旅行商品です。東京~新大阪が通常期11,210円で、通常価格より22%も安くなっています。

その名の通り、「こだま」しか乗れません。「こだま」では、東京~新大阪は約4時間かかります。「のぞみ」は約2時間半ですから、所要時間は約1.6倍です。

こだま普通車指定席11,210円

前日までに購入しなければならない、JRの駅の窓口では購入できない(JR東海ツアーズのネット販売のみ)、列車変更などができない、などの制限がありますが、設定座席数も多く、使いやすいでしょう。繁忙期には設定されていません。

【公式】JR東海ツアーズ「ぷらっとこだま」 [PR]

広告

JR日帰りツアー

往復の新幹線がセットになった日帰り専用の旅行商品(パッケージツアー)です。JR東海ツアーズが取り扱っています。1名から利用可。「のぞみ」も利用できます。

新幹線指定席往復で23,000円~24,000円程度

片道あたりなら1万円ちょっとで、「のぞみ」号利用で東京~新大阪間を日帰り利用できるので、とてもお得です。

日帰り旅行なら、「ぷらっとこだま」よりもこちらがおすすめです。ただし、利用できる列車は限られます。通信可能なスマートフォンが必要です。電子クーポン付き。

【公式】JR東海ツアーズ [PR]

宿泊パッケージツアー

宿泊をともなう旅行の場合、往復の新幹線と宿泊がセットになった旅行商品(パッケージツアー)を使えばお得です。

JTBの「ダイナミックパッケージMySTYLE」、日本旅行の「JR・新幹線+宿泊セットプラン」、近畿日本ツーリストの「スグ旅」、JR東海ツアーズの「EXダイナミックパック」などがあります。

サイト上で予約・決済し、きっぷは新幹線駅構内にある指定席券売機で受け取れます。

・新幹線指定席往復+ホテル1泊で30,000円程度~

最近のホテル代の急騰で、かつてほどの安さではなくなりましたが、新幹線の往復正規価格とそれほど変わらない価格で、宿泊がついてきます。立地や設備のいいホテルだと少し高くなりますが、それでも35,000円程度出せば、そこそこのホテルに泊まれます。

時間帯のいい列車は値段が少し高くなる場合があります。出発前日まで予約でき、一部は当日予約も可能です。

【公式】JTBダイナミックパッケージMySTYLE [PR]
【公式】日本旅行「JR・新幹線+宿泊セットプラン」 [PR]
【公式】近畿日本ツーリスト「スグ旅」 [PR]
【公式】JR東海ツアーズEXダイナミックパック [PR]




旅行商品を使う際の注意点

「日帰りツアー」や「宿泊ツアー」などの旅行商品(セットプラン)は、新幹線とホテルを別々に予約するより安く、お得です。

ただし、お得なぶん、デメリットや注意点もあります。以下にまとめてみました。

①予約・購入後はプラン内容の変更ができない

旅行商品(セットプラン)では、予約後にツアー内容を変更することはできません。座席のみ変更できる場合はありますが、列車や日付を変更することはできません。

また、乗車票(きっぷ)の券面区間の途中駅から乗車することや、途中駅で降車することもできません。通常のきっぷなら、券面区間なら途中下車や前途放棄などができますが、旅行商品では、不可とされている場合が多いです。

②キャンセル料が高額になる場合がある

新幹線の通常のきっぷのキャンセル料は、乗車券220円、特急券340円(前日以降は30%)です。スマートEXなどのチケットレス乗車なら、当日キャンセルでも320円です。

これに対し、旅行商品の場合、前日で40%、当日出発前で50%程度のキャンセル料がかかります。

③販売席数に制限がある

旅行商品(セットプラン)で予約できる新幹線の座席数は限られています。一般販売の座席に空席がある場合でも、旅行商品用の座席は売り切れてしまっていることもあります。

ちなみにバスは?

東京~大阪間の場合、高速バスなら8~9時間程度。新幹線「のぞみ」は2時間30分程度ですので、3倍以上の時間がかかりますが、価格的には安いです。

昼行バスと夜行バスがあり、昼行バスならあまり疲れませんし、夜行バスなら時間を有効に使えるというメリットがあります。

東京~大阪は高速バスの運行会社や便が豊富です。定番はJR高速バスで、東京駅八重洲口・バスタ新宿~大阪駅JR高速バスターミナル間の価格が、昼行の「青春昼特急」(4列シート)で2,700円~10,000円。「グラン昼特急」(3列シート)は3,400~12,000円です。

夜行の「青春エコドリーム」(4列)は2,500~12,500円、「グランドリーム」(3列)が4,400~14,500円です。

そのほか、東京~大阪間には格安高速バスも多数運行していて、4列シートバスなら3,000円~6,000円程度で見つかります。

おもなバスは、楽天トラベルで予約できます。

【公式】楽天トラベル高速バス [PR]

広告

まとめてみると

最後に、まとめてみましょう。新幹線の魅力は、飛行機のような面倒な手続きなく気軽に乗れて、しかも速い、という点です。その魅力を消さない格安きっぷは、「のぞみ」自由席か、EX早特28ワイド、株主優待割引、といったあたりでしょうか。株主優待券は、金券ショップで購入できます。

定番だった新幹線回数券は、2022年3月末を以て販売終了となりました。したがって、東京~新大阪間で、新幹線回数券は使えませんし、金券ショップでも販売されていません。

「ぷらっとこだま」は安いですが、東京~大阪間で4時間となると、ちょっと時間がかかります。学生なら学生割引がお得で、列車や席数の制限なく利用できるので便利です。

観光や宿泊を伴う旅行ならツアーも検討しましょう。JTB、日本旅行、近畿日本ツーリスト、JR東海ツアーズなどが、新幹線と宿泊がセットになったプランを販売しています。(鎌倉淳)

【公式】JTBダイナミックパッケージMySTYLE [PR]
【公式】日本旅行「JR・新幹線+宿泊セットプラン」 [PR]
【公式】近畿日本ツーリスト「スグ旅」 [PR]
【公式】JR東海ツアーズEXダイナミックパック [PR]
【公式】JR東海ツアーズ「ぷらっとこだま」 [PR]





広告