東京~福井を新幹線で安く行く方法をまとめてみました。北陸新幹線延伸開業にあわせ、「かがやき」「はくたか」の基本的な割引きっぷを全紹介します。
東京・福井価格比較
はじめに、東京~福井間の北陸新幹線「かがやき」「はくたか」の普通車指定席特急料金は15,810円です。「はくたか」自由席特急料金は15,280円です。「かがやき」には自由席はありません。所要時間は「かがやき」で約3時間、「はくたか」で約3時間30分です。
東京~福井間を「かがやき」「はくたか」で旅行する際の価格表をまとめて掲載しておきます。詳細は順に説明していきます。
きっぷ | 価格 |
---|---|
指定席通常価格 | 15,810円 |
自由席通常価格 | 15,280円 |
トクだ値1 | 14,040円 |
eチケット早特1 | 14,040円 |
トクだ値14 | 10,920円 |
eチケット早特14 | 10,920円 |
パッケージツアー | 約30,000円~ |
インターネット割引
北陸新幹線で東京~福井を安く乗る方法として、最初にチェックすべきなのはインターネットの割引です。北陸新幹線では、インターネット予約サービスとしてJR東日本の「えきねっと」と、JR西日本の「e5489」で割引きっぷが発売されています。どちらも会員制ですが、年会費は無料で登録できます。
「えきねっと」では、「トクだ値」という割引きっぷが販売されています。
「e5489」では、「eチケット早特」という割引きっぷが販売されています。
それぞれ1日前まで、14日前まで、21日前までのチケットがあります。
「トクだ値1」「eチケット早特1」は前日まで発売、「トクだ値14」「eチケット早特14」は14日前まで発売、「トクだ値スペシャル21」「eチケット早特21」は21日前まで発売です。(「トクだ値」系は、正確にはその翌日午前1時40分まで)。
東京~福井間の普通車指定席の割引は以下のようになっています(通年同額)。
・えきねっとトクだ値1 14,040円
・eチケット早特1 14,040円
・お先にトクだ値14 10,920円
・eチケット早特14 10,920円
「トクだ値」も「eチケット早特」も価格は同じです。JR東日本とJR西日本でチケットの名称などが異なるだけ、と考えておけばいいでしょう。
どちらも交通系ICカードを設定すればチケットレスで乗車できます。きっぷを受け取って乗車する場合も、北陸新幹線沿線の駅なら、どちらのサービスでもきっぷの受け取りが可能です。
「トクだ値」「eチケット早特」ともに、座席数限定なので売り切れやすいです。お買い求めはお早めに。
大人の休日倶楽部会員限定 北陸フリーきっぷ
満50歳以上が加入できる「おとなの休日倶楽部」会員限定の「北陸フリーきっぷ」もお得です。
東京都区内からの新幹線指定席往復と北陸エリアのフリーきっぷがセットになったチケットです。価格は24,000円で、東京~福井間の新幹線の往復正規価格より安くなっています。
・大人の休日倶楽部会員限定 北陸フリーきっぷ(東京都区内発) 24,000円
北陸のフリーエリアでは、黒部~小浜間のJR・第三セクターの在来線が乗り放題です。有効期間は4日間です。
購入できるのは、JR東日本のシニア会員組織「大人の休日倶楽部」会員のみです。大人の休日倶楽部の加入条件は50歳以上で、64歳までのミドル会員の場合、年会費2,624円が必要です。
おとなび首都圏往復フリーきっぷ
満50歳以上が加入できる「おとなび」会員限定のフリーきっぷが「おとなび首都圏往復フリーきっぷ」です。
北陸エリアから東京への新幹線指定席往復と、東京の電車特定区間のJR線フリーきっぷがセットになったチケットです。福井発の価格は24,500円です。
・おとなび首都圏往復フリーきっぷ(福井発) 24,500円
こちらも、福井~東京間の新幹線往復の正規価格よりも安くなっています。そのうえに、横浜や千葉まで足を伸ばすことも可能なチケットが付いているわけです。
購入できるのは、JR西日本のシニア会員組織「おとなび」会員のみです。おとなびの加入条件は50歳以上で、年会費は無料です。年齢条件さえ満たしていれば購入しやすい格安チケットです。
東京、上野と大宮の価格差
北陸新幹線で東京~福井を利用する際、新幹線を上野・大宮~福井間のみ利用することもできます。
上野駅利用の場合、通常価格で特急料金は210円、東京発着より安くなります。大宮駅利用の場合、通常価格で特急料金は540円、東京発着より安くなります。
新宿や渋谷など山手線西部を出発地や目的地にする場合、東京駅利用も大宮駅利用も、トータルの所要時間はほとんど変わりません。
パッケージツアー
宿泊をともなう旅行の場合、往復の新幹線と宿泊がセットになった旅行商品(パッケージツアー)を使えばお得です。
日本旅行の「JR・新幹線+宿泊セットプラン」、JTBの「ダイナミックパッケージMySTYLE」、びゅうトラベルの「JR東日本ダイナミックレールパック」などがあります。
サイト上で予約・決済し、きっぷは新幹線駅構内にある指定席券売機で受け取れます。
・新幹線指定席往復+ホテル1泊で30,000円程度~
新幹線の往復正規価格くらいの価格で、宿泊がついてきます。最近は宿泊費の高騰もあり、立地や設備のいいホテルだと少し高くなりますが、それでも35,000円程度出せば、そこそこのホテルに泊まれます。
時間帯のいい列車は値段が少し高くなります。出発前日まで予約でき、一部は当日予約も可能です。
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東海道新幹線経由は?
東京~福井を新幹線で旅行する場合、東海道新幹線「ひかり」で東京~米原、特急「しらさぎ」で米原~敦賀、北陸新幹線「つるぎ」で、敦賀~福井を乗り継ぐ方法もあります。
その場合、定価で自由席が16,420円となってしまい、北陸新幹線の直通より高くなります。
米原経由で安く旅をするには、「EXサービス限定乗継きっぷ」を利用します。東海道新幹線のネット予約サービス「スマートEX」で発売されているチケットで、米原~敦賀間の「しらさぎ」と敦賀~福井間の北陸新幹線指定席がセットで2,160円です。
東海道新幹線「ひかり」の東京~米原間をスマートEXで購入すると12,430円なので、合計すると東京~福井が14,590円となります。
・スマートEX+乗継きっぷ 14,590円(米原経由)
販売枚数の制限がなく、北陸新幹線経由より安いのでお得ですが、米原と敦賀で2回も乗り換えないといけないので、その点は面倒です。米原経由の東京~福井間の所要時間は3時間半ほどなので、北陸新幹線「はくたか」利用と同じくらいです。
スマートEXのきっぷ(東海道新幹線のきっぷ)受け取り前に購入しなければなりません。また、米原駅のJR西日本の券売機で乗継きっぷを受け取ってから乗車する必要があります。きっぷの受け取りのため、いったん、改札外に出る必要があります。
高速バスは?
東京~福井間では、オリオンバスやさくら高速バスなどが、主に夜行バスを運行しています。富山や金沢を経由する便が多いため、所要時間は11時間程度です。新幹線なら3時間なので、4時間近く時間がかかります。
価格は幅があり、5,000円~14,000円程度。最近はバス運転手不足の影響なのか、やや高めです。
なお、東京~福井の高速バスとして、かつては福井鉄道、京福バス、JRバスによる「昼特急」「ドリーム福井号」「青春ドリーム福井号」の3路線がありましたが、いずれも休止または運休となっています。
格安バスをご希望なら、東京~金沢間のほうが見つけやすいかもしれません。金沢~福井間は、在来線で1,660円です。
おもな高速バスは、楽天トラベルで検索できます。
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まとめてみると
東京~福井間を結ぶ北陸新幹線は、JR東日本とJR西日本にまたがって走ることもあり、割引きっぷの種類が限られています。
JR東日本エリア在住の場合は、「えきねっと」の「トクだ値」がおすすめです。
JR西日本エリア在住の場合は、「e5489」の「eチケット早特」がおすすめです。
いずれも、10,920円~14,040円の価格が設定されています。ただし、列車、座席数限定なので、希望の列車を購入できないこともあります。逆に、空席があればお早めに購入を。
気軽に時間帯や列車を選ばずに乗れるという点で、自由席を15,280円の定価で買うのもいいでしょう。自由席は「はくたか」のみに設定されていて、「かがやき」は全車指定席です。
「はくたか」に乗るくらいなら、米原経由でも時間は変わりませんので、「スマートEX+乗継きっぷ」を使うのもいいでしょう。「ひかり」「しらさぎ」「つるぎ」の指定席利用で14,590円。「はくたか」自由席利用より700円ほど安いです。
金券ショップに行っても、東京~福井間では新幹線格安チケットは見つからないでしょう。新幹線回数券ばら売りはありませんし、株主優待券も、JR2社にまたがるので、事実上使えません。
宿泊を伴う旅行なら、パッケージツアーもおすすめです。JTBの「ダイナミックパッケージMySTYLE」や、日本旅行の「JR・新幹線+宿泊セットプラン」、「JR東日本ダイナミックレールパック」などが選択肢になりそうです。(鎌倉淳)
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