名古屋~京都を新幹線で格安旅行する方法【2023年版】格安チケット、割引きっぷを全網羅

のぞみなら30分余

名古屋~京都を新幹線で安く行く方法について、2023年秋の最新情報を反映してまとめてみました。「のぞみ」「ひかり」「こだま」の3列車について、かなり基本的なことから、ややマニアな買い方までご紹介します。

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名古屋・京都価格比較

東海道新幹線で名古屋~京都を旅行する場合、正規運賃・料金は、「のぞみ」指定席の場合で5,910円(通常期)。「ひかり」「こだま」の指定席が5,700円(同)。自由席が5,170円です。これがいわゆる「通常料金」です。

ゴールデンウィークなどの最繁忙期は指定席料金が400円増し、連休など繁忙期が200円増し、オフシーズンの平日など閑散期は200円引きになります。

名古屋~京都間の新幹線の割引きっぷを、以下に表にしてまとめておきます。詳細は下のほうで説明していきます。

名古屋~京都の新幹線価格比較(通常期)
きっぷ 価格
指定席通常価格(のぞみ) 5,910円
指定席通常価格(ひかり) 5,700円
自由席通常価格 5,170円
EXこだまファミリー早特3 4,180円
EXこだまグリーン早特3 5,320円
エクスプレス予約(のぞみ指定席) 5,600円
株主優待割引(のぞみ指定席) 4,720円
株主優待割引(自由席) 4,570円
ぷらっとこだま 4,700円
日帰りツアー 往復9,100円~
パッケージツアー 往復16,000円~

 

JR京都駅新幹線

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自由席を使う

まず、基本的なルールとして、新幹線では自由席に乗ると安くなります。上述したように、自由席の価格は「のぞみ」「ひかり」「こだま」とも同額で5,170円です。これだけで「のぞみ」指定席より約12%も安くなりますので、簡単ですが効果的な格安旅行法です。

「のぞみ」自由席 5,170円

自由席は席の確保が心配になりますが、名古屋から乗る場合は、新大阪行きの列車に乗れば、空席にありつける可能性が高いでしょう。京都から乗る場合は、新大阪発の列車を選びます。要は、時刻表を確認し、新大阪行/発の列車に乗ればいいのです。

万一座れなかったとしても、名古屋~京都は「のぞみ」で34分程度なので、我慢できる時間です。

「ひかり」「こだま」に乗る

どうしても指定席がいい、という人は、「ひかり」「こだま」に乗ると「のぞみ」より210円安くなります。「ひかり」「こだま」の指定席料金は通常期5,700円です。

「ひかり」「こだま」指定席 5,700円

「のぞみ」「こだま」では名古屋~新大阪は約34分ですが、「ひかり」「こだま」では、列車により50分くらいかかることもあります。

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スマートEX

スマートEXは、東海道新幹線のインターネット予約です。会員制サービスですが、年会費は無料です。利用にはクレジットカードが必要です。また、交通系ICカード(Suica、TOICA、ICOCAなど)があれば、チケットレスサービスも利用できます。

スマートEXサービスを使うと、「のぞみ」「ひかり」「こだま」の指定席が通常価格の200円引きで利用できます。

スマートEXサービスだけではそれほど安くありませんが、スマートEXで利用できる名古屋~京都間の普通車指定席の割引きっぷには、以下のものがあります。

EXこだまファミリー早特3(3日前まで、2名以上、こだま限定)4,180円
EXこだまグリーン早特3(3日前まで、こだまグリーン限定)5,320円

エクスプレス予約

エクスプレス予約は、東海道新幹線の有料会員制インターネット予約です。一般会員制度はなく、年会費1,000円のクレジット会員になると利用できます。そのため、ちょっと敷居が高いのですが、5,600円で「のぞみ」普通車指定席が利用できます。

エクスプレス予約では、上記のスマートEXの割引きっぷも利用できます。

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JR東海株主優待券

JR東海の株主優待券を利用すれば、1枚につき運賃・料金が10%割引になります。2枚まで同時使用できますので、東海道新幹線が20%引きで利用できます。名古屋~新大阪では、のぞみ指定席が4,720円、自由席が4,130円です。

株主優待割引(のぞみ指定席) 4,720円[要株主優待券2枚]
株主優待割引(のぞみ自由席) 4,130円[同上]

株主優待券は金券ショップなどで購入でき、相場は1枚1,000円程度です。1枚1,000円で入手した場合、「のぞみ」指定席が6,720円、自由席が6,230円となります。

したがって、金券ショップで株主優待券を購入すると、かえって高くなるので、この方法は使えません。

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ぷらっとこだま

東海道新幹線の格安チケットの定番が「ぷらっとこだまエコノミープラン」。JR東海ツアーズという旅行会社が出している商品です。名古屋~京都が通常期4,700円で、通常価格より17%安くなっています。繁忙期は600円高くなり、5,300円となります。

その名の通り、「こだま」しか乗れません。「こだま」では、名古屋~京都は約50分かかります。「のぞみ」は約34分ですから、所要時間は約1.5倍です。

こだま普通車指定席(通常期)4,700円
こだま普通車指定席(繁忙期)5,300円

前日までに購入しなければならない、JRの駅の窓口では購入できず、JR東海ツアーズのウェブサイトでみ販売、列車変更などができない、などの制限がありますが、東海道新幹線で名古屋~京都を移動するときに最安値のきっぷです。

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JR日帰りツアー

往復の新幹線がセットになった日帰り専用の旅行商品(パッケージツアー)です。JR東海ツアーズが取り扱っています。1名から利用可。「のぞみ」も利用できます。

新幹線指定席往復で9,100円~10,900円程度

片道あたりなら5,000円前後で名古屋~京都間を日帰り利用できるので、とてもお得です。日帰り旅行なら、「ぷらっとこだま」よりもこちらがおすすめです。ただし、利用できる列車は限られます。通信可能なスマートフォンが必要です。電子クーポン付き。

宿泊パッケージツアー

宿泊をともなう旅行の場合、往復の新幹線と宿泊がセットになった旅行商品(パッケージツアー)を使えばお得です。

JTBの「ダイナミックパッケージMySTYLE」、日本旅行の「JR・新幹線+宿泊セットプラン」、近畿日本ツーリストの「スグ旅」などがあります。

サイト上で予約・決済し、きっぷは新幹線駅構内にある指定席券売機で受け取れます。

・新幹線指定席往復+ホテル1泊で16,000円程度~

新幹線の往復正規価格とそれほど変わらない価格で、宿泊がついてきます。立地や設備のいいホテルだと少し高くなりますが、それでも18,000円程度出せば、そこそこのホテルに泊まれます。1名利用の場合は、2,000円ほど高くなります。

時間帯のいい列車は値段が少し高くなります。出発前日まで予約でき、一部は当日予約も可能です。

【公式】JTBダイナミックパッケージMySTYLE [PR]
【公式】日本旅行「JR・新幹線+宿泊セットプラン」 [PR]
【公式】近畿日本ツーリスト「スグ旅」 [PR]



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乗車券の分割購入

乗車券を分割購入する方法もあります。

[運賃]
名古屋~岐阜 470円
岐阜~京都 1,980円
合計2,450円

分割購入乗車券+新幹線自由席特急券 4,980円

通算で買うよりも、190円安くなります。駅の窓口で購入できます。

ただし、自動券売機では買えませんし、利用するときは面倒で、知識のある人以外にはおすすめしません。

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まとめてみると

新幹線の魅力は、飛行機のような面倒な手続きなく気軽に乗れて、しかも速い、という点です。その魅力を消さない格安きっぷは、自由席という平凡な結論になってしまいます。着席できるかの心配はあるものの、30分程度の時間なので、多くの人は座れなければ座れないで問題なさそうです。

株主優待券を持っているなら、株主割引もいいでしょう。ただし、金券ショップで株主優待券を買うとなると、おトクにはなりません。

安さを追求するなら「ぷらっとこだま」です。4,700円は、一人で旅行する場合は最安値です。名古屋~京都間では、「こだま」でもそれほど時間がかかるわけではないので、おすすめできます。

日帰りならJR東海ツアーズの日帰りツアーが、片道当たり4,000円台でお得です。

観光や宿泊を伴う旅行ならツアーも検討しましょう。JTB、日本旅行、近畿日本ツーリストなどが、新幹線と宿泊がセットになったプランを販売しています。(鎌倉淳)

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