東京・新宿駅南口に新設される「新宿南口バスターミナル」に乗り入れるバス会社がわかってきました。JR、小田急、京王といった大手鉄道会社系のバス会社のほか、ウィラートラベルやVIPライナーといった、いわゆる「高速ツアーバス」を発祥とする新興勢力も乗り入れます。
2016年春に開業予定
新宿南口バスターミナルは、東京・新宿駅周辺に点在する高速バス乗り場を集約する目的で建設されています。新宿駅南口の甲州街道の南側、JRの線路の上に位置します。「新宿交通結節点」として整備事業が進んでおり、2016年3~4月頃に開業する予定です。
このバスターミナルは日本最大級で、いわゆる「旧高速ツアーバス」も含め新宿を発着地とする多くのバス会社が乗り入れることは明らかにされてきましたが、具体的に乗り入れるバス会社名はこれまではっきりしませんでした。
今回、国交省東京国道事務所が同バスターミナル名称を募集した資料によると、「■集約されるバス発着所(予定)」として、「京王ターミナル、ウィラーターミナル、西口ロータリー、新宿センタービル、明治安田生命ビル、VIPラウンジ、南側駐車場、小田急、左山ビル等」があげられています。
つまり、JRバス、京王バス、小田急バス、西武バスといった大手バス会社のほか、ウィラートラベルやVIPライナーも新宿南口の新バスターミナルに乗り入れることがはっきりしたわけです。
オリオン、さくら観光なども集約か
このほか、「新宿センタービル」はO.T.B.ライナー(オリオンバス)やJAMJAMライナーなどが利用し、「南側駐車場」はトラビスジャパン、ナイトライナー、サンシャインエクスプレス、アミー号などが利用しています。「佐山ビル」はさくら観光などの新宿の発着地です。
これらのバス乗り場を利用してきたバス会社の全てが新宿南口バスターミナルに移転するのかはわかりませんが、新バスターミナルの発着便数は「1日1625便、運航事業者数117社」とされていますので、かなりの数のバス会社が乗り入れそうです。
つまり、新宿南口バスターミナルにおいては「旧高速ツアーバス」も「旧高速乗合バス」も同一の扱いで集約されるようです。JR直結のターミナルからほとんどの高速バスに乗れるとなれば、利用者にとっては使いやすくなりますので、良いことではないでしょうか。(鎌倉淳)