JR四国が新型気動車2600系の量産を断念。空気バネ式に課題

空気容量が足りず

JR四国が新型気動車2600系の量産を断念することが分かりました。先行車両4両の走行試験の結果が思わしくなかったためです。先行4両は高徳線で「うずしお」に投入されることが決まり、2017年12月2日より営業運転が開始されます。

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次期主力特急車両として製造

2600系は空気バネで車体傾斜する方式を導入した、JR四国の新型気動車です。予讃線・土讃線・高徳線の既存の特急形気動車2000系が老朽化してきているため、その置き換え用として開発されました。

14億円をかけ、2017年2月に4両(2両×2編成)を製造。JR四国各線で走行試験を実施して、問題がなければ、JR四国の次期主力特急形気動車になると見られていました。

2600系
画像:JR四国

振り子式に方針転換

しかし、JR四国は、「連続する曲線が多い土讃線において、2600系は空気バネの制御に
多くの空気を消費するため、空気容量の確保に課題がある」と発表。2600系の土讃線への投入を中止することを明らかにしました。

JR四国では、「今後新製する特急気動車は、(中略)振子方式を採用します」としており、2600系の量産を断念する姿勢も示しました。JR四国の今後の新製車両は、2600系をベースにした振り子式の車両になります。

JR四国では、2020年度までに2000系の更新をする予定ですが、そのスケジュールに変更が生じるのかは明らかではありません。

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「うずしお」として運用

2600系は、線形のいい高徳線特急「うずしお」として運用されます。2017年12月2日に営業運転を開始し、1日3往復が運行されます。

2600系「うずしお」の時刻表は以下の通りです。

2600系「うずしお」時刻表
うずしお 9 号 高松11:07→徳島12:13
うずしお 15 号 高松14:12→徳島15:20
うずしお 21 号 高松17:15→徳島18:23

うずしお 14 号 徳島12:24→高松13:31
うずしお 20 号 徳島15:28→高松16:32
うずしお 26 号 徳島18:30→高松19:37

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