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青春18きっぷ「成人の日3連休」で利用可能に。25-26年冬季の利用期間を発表

日程を2日繰り下げ

「青春18きっぷ」の2025-26年冬季の利用期間と価格が発表されました。ルール変更はなく、「3日間」「5日間」の連続利用の設定になりました。例年からの変更点は、利用開始と終了日を2日後ろ倒しにしたことで、これにより、1月の3連休に利用できるようになりました。

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連続利用のルールを維持

JRグループは、2026年冬季の「青春18きっぷ」の概要を発表しました。「連続利用」のルールを維持し、3日間用と5日間用の2種類を設定しました。

価格は据え置きで、5日間用が12,050円、3日間用が10,000円です。利用期間は12月12日~1月12日で、例年より2日繰り下げており、1月の3連休で使えるようになっています。

下灘駅

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「青春18きっぷ」2025-26年冬季の概要

「青春18きっぷ」2025-26年冬季設定分の概要は以下の通りです。

●発売期間
[3日間用]2025年11月28日~2026年1月10日
[5日間用]2025年11月28日~2026年1月8日
※発売期間内に利用開始日の 1 ヵ月前より発売

●利用期間
 2025年12月12日~2026年1月12日

●価格
[3日間用]10,000円
[5日間用]12,050円
※大人、子供とも同額

●販売場所
 全国のJRの主な駅や旅行センター、主な旅行会社

●効力
 全国のJRの普通・快速列車の普通車自由席、BRT(バス高速輸送システム)、JR西日本宮島フェリーが乗り放題。

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青春18きっぷ北海道新幹線オプション券

「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」も発売されます。普通列車が運転していない津軽海峡区間で利用できるきっぷです。

青春18きっぷと組み合わせて、北海道新幹線新青森~木古内間と道南いさりび鉄道木古内~五稜郭間を連続して利用できます。

概要は以下の通りです。

■青春18きっぷ北海道新幹線オプション券(2025-26年冬季)

●発売期間
2025年11月28日~2026年1月12日

●利用期間
2025年12月12日~2026年1月12日

●運賃:4,650円

●発売場所
全国のJRの主な駅や旅行センター、主な旅行会社

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「成人の日」に利用可能に

以上が、2025-26年冬季の青春18きっぷの概要です。2024年度冬季から導入された「連続化」が維持され、分割利用はできないままです。

前年冬季からの変更点は、利用開始日と終了日を2日繰り下げたことでしょう。1月10日から12日にかけての、「成人の日3連休」に使えるようにしています。

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連休需要の取り込み

青春18きっぷの冬季の利用期間は、1985年の発売開始当時、12月10日から1月20日までの41日間でした。2009年に利用期間が10日間削減され、終了日が1月10日となりました。

成人の日は1月第2月曜日なので、青春18きっぷの利用期間が1月10日までの場合、年によっては3連休で使えません。それでも青春18きっぷの日程変更は行われてきませんでした。

その点で、今回、成人の日の3連休に対応して、利用開始日を2日繰り下げたことは、大きなトピックスです。

今年の「青春18きっぷ」は、夏季でも日程を変更して、7月の3連休に使えるようにしています。夏に続いて冬も3連休に対応することで、「連休需要を取り込む」方針を明確にしました。

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利用促進を図る

いうまでもありませんが、繰り下げの背景にあるのは、青春18きっぷの制度変更です。連続利用の3日間用を設定したので、それを3連休に利用できるようにして、利用促進を図るということです。

3日間有効の企画乗車券を、3連休にぶつけるのは、当然といえば当然の話ですし、利用者からみても悪い話ではありません。(鎌倉淳)

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旅行総合研究所タビリス代表。旅行ブロガー。旅に関するテーマ全般を、事業者側ではなく旅行者側の視点で取材。著書に『鉄道未来年表』(河出書房新社)、『大人のための 青春18きっぷ 観光列車の旅』(河出書房新社)、『死ぬまでに一度は行きたい世界の遺跡』(洋泉社)など。雑誌寄稿多数。連載に「テツ旅、バス旅」(観光経済新聞)。テレビ東京「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」ルート検証動画にも出演。