サッポロテイネスキー場に、新しいスキーセンターが建設されます。そのほか、ローディングカーペットやスノーエスカレーターといった初心者向け設備も拡充。初心者にますます優しいスキー場になりそうです。
白樺ゲレンデに建設
サッポロテイネスキー場は、札幌市内中心部より30分に立地する都市型スキー場です。札幌市内に近い立地にもかかわらず、計15コースを擁する本格的なゲレンデで、札幌市内から日帰り客で賑わいます。
運営する加森観光は、2018-2019シーズンより、同スキー場に「オリンピアスキーセンター」を新設します。オリンピアゾーンの白樺ゲレンデ下部、エイトゴンドラ乗り場近くです。鉄骨造3階建て、延床面積約4,000平方メートルの規模で、チケット売場、レストラン、レンタル、スクールデスクなどの主な施設をここに集約します。
1、2階は休憩スペースで最大3,000人を収容でき、スキー学習で訪れた小中学生が食事休憩する際の利用を見込んでいます。3階はリフトの券売所、レンタルコーナー、無料更衣室、売店、スクール受付、200席のレストランを備えます。ゲレンデとつながっていて、直接イン、アウトができます。
ローディングカーペットも導入
リフトの乗車を補助するローディングカーペットも導入します。オリンピアゾーンの初心者用のペアリフトである「白樺第1リフト」2基に設置。乗り場に設けたベルトコンベヤーが秒速2mで動きます。利用者が平らなプラスティック板のエスカレーターの上にスキー板の先端を載せると、自動的に前方へ進み、移動しながらリフトに座ることができます。
カーペットの秒速が1m、リフト速度が秒速2mのため、差し引き半分の勢いのリフトに乗車できます。子どもや初心者にも乗りやすい速度で、かつ、リフトのスピードは維持できますので、安全性と輸送力を両立できます。
風防付きスノーエスカレーター
このほか、オリンピアゾーンの初心者ゲレンデには、全長116mの風防付きスノーエスカレーターも設置。透明なポリカ―ボネート製の風防に覆われた秒速0.7mのエスカレーターで、雪にも風にもあたらずに移動できます。北海道の風雪はときに厳しすぎますから、子どもや初心者にはいいでしょう。
オリンピアスキーセンターとローディングカーペットは2018年12月開設予定。風防付きスノーエスカレーターは2019年1月の設置予定です。
今回の設備増強は、札幌市内からのスキー学習の小中学生や、訪日外国人といった初心者がターゲット。北海道は大人向けの本格的スキー場が多いですが、子連れでスキーを楽しむのなら、サッポロテイネはいい選択になりそうです。(鎌倉淳)