山陽新幹線「さくら」のお得感高まる。「のぞみ」「みずほ」が値上げ

加算料金が高くなり

JR西日本は、山陽新幹線「のぞみ」「みずほ」の指定席料金を値上げすると発表しました。据え置きとなる「さくら」のお得感が高まりそうです。

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最大420円値上げ

JR西日本は、山陽新幹線のグリーン車を含む指定席特急料金を引き上げると発表しました。対象となるのは「のぞみ」「みずほ」で、指定席特急料金を最大で420円値上げします。新料金は2023年4月1日購入分より適用します。

山陽新幹線値上げ額
画像:JR西日本プレスリリース

「のぞみ」「みずほ」指定席には、もともと加算料金が設定されています。新大阪起点で、広島まで210円、博多まで320円です。

新料金では、これに加え、岡山まで110円、広島まで320円、博多まで420円を加算します。結果として、「のぞみ」「みずほ」の加算料金の総額は、岡山まで320円、広島まで530円、博多まで740円となります。

山陽新幹線さくら

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シートも快適で

同じ山陽新幹線の「さくら」には加算料金がありませんので、新大阪~徳山・新山口・小倉・博多間では、指定席利用の場合、「さくら」が「のぞみ」「みずほ」より740円も安くなります。率にして約5~6%に相当します。

「さくら」指定席は、横2+2列シートでゆったりしています。これに対し「のぞみ」は横2+3列シートですので、快適性でも「さくら」に軍配が上がります。

所要時間は、新大阪~博多間で10分と違わないので、これからの山陽新幹線は「さくら」指定席のお得度が高まりそうです。

自由席は同額

自由席に関しては、「のぞみ」「みずほ」「さくら」とも同額です。自由席料金は指定席料金より通常期で530円安いので、「のぞみ」「みずほ」の場合、指定席と自由席では新大阪~博多間で1,270円も価格が異なることになります。

東京からの場合、さらに東京~新大阪の加算料金が320円上乗せされます。したがって、東京~博多間の「のぞみ」加算料金は1,060円となり、自由席と指定席の価格差は1,590円に達します。東京~博多間では、指定席が23,810円に対し、自由席が22,220円となります。

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ネット商品は対象外

簡単にいえば、山陽新幹線区間だけを乗るなら「さくら」指定席がお得で快適、東海道・山陽新幹線をまたいで乗るなら「のぞみ」自由席がお得、と考えておけばよいでしょう。

ただ、今回の加算料金の値上げは、主なネット商品では対象外です。主なネット商品には「スマートEX」が含まれるでしょうから、スマートEXの価格は据え置きになるようです。

現在のスマートEXは、指定席の場合、紙のきっぷの200円引きという統一ルールがあります。今回の値上げがスマートEXに反映されないのであれば、山陽新幹線区間ではこのルールが変わり、スマートEXの割引額が310円以上になります。

スマートEXには特定市内駅制度がないという弱点があるものの、300円以上も紙のきっぷより安いなら、補って余りあるということになるかもしれません。(鎌倉淳)

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