埼玉高速鉄道が2年連続で減便。全線で日中12分間隔に

終電は繰り下げ

埼玉高速鉄道が2年連続の減便に踏み切ります。日中の鳩ヶ谷発着の区間運転列車を赤羽岩淵止まりに変更し、同線内は日中に全区間で12分間隔となります。

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日中の発車時刻を統一

埼玉高速鉄道線(埼玉スタジアム線)のダイヤ改正は、2019年1月29日に発表されました。それによりますと、平日・土休日ともに赤羽岩淵~鳩ヶ谷間の利用率が低い列車の運転本数を見直します。

平日は日中時間帯の鳩ヶ谷折り返し15本を東京メトロ南北線の赤羽岩淵折り返しに変更、土休日は9時~21時の同28本を赤羽岩淵折り返しに変更します。

埼玉高速鉄道では、2018年3月のダイヤ改正でも、赤羽岩淵~鳩ヶ谷間の運転本数を、平日15本、土休日21本削減しました。同区間は2年連続の減便となります。

これにより、赤羽岩淵~浦和美園間では、平日10~16時台・土休日9~17時台に12分間隔の運転となります。平日・土休日とも、日中の各駅の発車時刻が統一されます。

これとは別に、土休日の18時~21時では、利用率の低い列車の運転が削減されます。

埼玉高速鉄道
画像:埼玉高速鉄道

終電は繰り下げ

一方、最終電車の繰り下げも実施されます。現在、赤羽岩淵行で運転されている東京メトロ南北線の最終列車を、浦和美園行に変更して運転区間を延長します。

これにより、赤羽岩淵発時刻で、浦和美園行きの最終列車の時刻が13分繰り下がります。

輸送人員は増えているが

埼玉高速鉄道の2017年の輸送人員は110,923人。2016年の105,034人に比べて5%ほど増えています。沿線人口の増加によるものです。

同社は2015年に事業再生ADRによる私的整理を行いましたが、その後は堅調な経営を続けており、2017年度決算は、開業以来初めて売上高100億円を突破。32億円の最終黒字を確保し、3期連続の黒字を達成しました。

一方で、依然として513億円余りの有利子負債を抱えており、経営状態は盤石とはいえません。郊外路線で12分間隔は珍しくありませんし、日中の利用状況を鑑みて、減便に踏み切ったといえそうです。(鎌倉淳)

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