南海「ラピート」に安く乗る方法について、2023年の最新情報を反映してまとめてみました。格安チケットや割引きっぷを全てご紹介します。
※南海電鉄は2023年10月に運賃値上げを予定しています。当記事では値上げは反映していません。
なんば~関西空港
南海「ラピート」は、大阪のなんばと関西空港を結ぶ列車です。南海なんば~関西空港間の所要時間は日中時間帯で37分。大阪ミナミと関西空港をスムーズに結びます。
正規料金の価格は乗車券930円+特急券(レギュラーシート)520円で、合計1,450円。手頃な価格ですが、「もう少し安くならないかなあ」と考えてしまう人も多いでしょう。ここでは、南海「ラピート」に安く乗る方法をご紹介します。
「ラピート」の通常価格
最初に、南海「ラピート」の値段をまとめておきます。正規価格は以下の通りです。
区間 | レギュラーシート | スーパーシート |
---|---|---|
なんば~岸和田 | 1,020円 | 1,230円 |
なんば~泉佐野 | 1,130円 | 1,340円 |
なんば~りんくうタウン | 1,300円 | 1,510円 |
なんば~関西空港 | 1,450円 | 1,660円 |
「ラピート」にはレギュラーシートとスーパーシートがあります。レギュラーシートは横4列、スーパーシートは横3列です。差額は210円です。
レギュラーシートで十分快適です。ただ、差額は210円程度なので、せっかく「ラピート」に乗るのならば、奮発してスーパーシートを選ぶのもいいでしょう。
関空トク割 ラピートきっぷ
南海「ラピート」に安く乗るには、「関空トク割 ラピートきっぷ」という割引きっぷを利用するのが一番便利でしょう。
「関空トク割 ラピートきっぷ」とは特急「ラピート」の特急券と乗車券がセットになった、片道タイプの格安チケットです。利用日当日でも購入できて、片道ずつの利用も可能。多くの旅行者に使いやすい割引きっぷです。
なんば・新今宮・天下茶屋・住吉大社・堺~関西空港間で利用できます。住吉大社から利用の場合は、堺駅で特急「ラピート」に乗り換えて利用します。価格は以下の通りです。
区間 | レギュラーシート | スーパーシート |
---|---|---|
大人 | 1,290円 | 1,500円 |
小児 | 650円 | 850円 |
なんば・新今宮・天下茶屋・住吉大社・堺のいずれの駅を利用しても同額です。
関西空港駅からなんば駅まで利用の場合、通常価格が1,450円(レギュラーシート)ですから、160円お得です。
発売場所は、なんば、新今宮、天下茶屋、住吉大社、堺、関西空港の各駅です。
関空ちかトクきっぷ
※2023年9月30日を以て廃止予定
大阪メトロ各駅から難波までのメトロきっぷと、関西空港までの南海電車の乗車券がセットになったのが「関空ちかトクきっぷ」です(関西空港発もあり)。
発売額は大人1,020円、小児510円です。特急券は別に購入しなければなりません。特急券(レギュラーシート)を含めた価格は大人1,690円、小児770円です。
梅田からを例に取ると、大人正規価格1,170円ですので、150円安くなります。
上記の「関空トク割 ラピートきっぷ」は160円割引なので、梅田からの場合は「関空トク割 ラピートきっぷ」のほうが安いです。それより遠方の江坂などから利用する場合は、「関空ちかトクきっぷ」のほうが安くなります。
注意点として、大阪メトロと南海電鉄の乗り換えは「なんば駅」のみです。
発売箇所は、大阪メトロ各駅の券売機です。ニュートラムの各駅でも発売しています。南海電鉄は関西空港駅券売機で発売しています。
京都アクセスきっぷ/関空アクセスきっぷ[阪急]
※2023年9月30日を以て廃止予定
京都~関西空港間の阪急電車と南海電車の乗車券がセットになったきっぷです。関空発が「京都アクセスきっぷ」、京都発が「関空アクセスきっぷ」です。
経路は関西空港~(南海)~天下茶屋~(地下鉄堺筋線・阪急京都線)~京都河原町となります。京都側の発着地は桂~京都河原町間です。
価格は1,250円(大人のみ)です。通常価格が1,630円ですので、380円安くなります。乗車券のみの価格ですので、「ラピート」に乗る場合は別途特急券(520円)が必要で、総額1,770円となります。
京都中心部と関西空港を移動するにはお得なきっぷです。ただ、天下茶屋乗り換えの地下鉄堺筋線経由ですのでお乗り間違えにご注意ください。なんば・梅田乗り換えの御堂筋線経由ではありません。
「ラピート」を利用する場合、天下茶屋~関西空港間となります。
神戸アクセスきっぷ/関空アクセスきっぷ[阪神]
※2023年9月30日を以て廃止予定
阪神地区~関西空港間の阪神電車と南海電車の乗車券がセットになったきっぷです。関空発が「神戸アクセスきっぷ」、阪神地区発が「関空アクセスきっぷ」です。
経路は関西空港~(南海)~なんば~(阪神)~神戸三宮となります。神戸側の発着地は阪神電車各駅です。途中駅での利用もできます。
価格は1,150円(大人のみ)です。神戸三宮発着の場合、通常価格が1,350円ですので、200円安くなります。「ラピート」を利用する場合、別途特急券(520円)が必要で、総額は1,670円となります。
神戸と関西空港を移動するにはお得なきっぷです。
奈良アクセスきっぷ[近鉄]
奈良~関西空港間の近鉄電車と南海電車の乗車券がセットになったきっぷです。関空発、奈良発どちらでも利用できます。
経路は関西空港~(南海)~なんば~(近鉄)~近鉄奈良となります。
価格は1,350円(大人のみ)です。通常価格が1,610円ですので、260円安くなります。「ラピート」を利用する場合、別途特急券(520円)が必要で、総額1,870円となります。
奈良と関西空港を移動するにはお得なきっぷです。
京成×南海 特得チケット
「京成×南海 特得チケット」は、上野~成田空港を結ぶ京成「スカイライナー」の片道特急券と、なんば~関西空港を結ぶ南海「ラピート」(スーパーシート)の片道特急券を組み合わせた企画乗車券です。
LCCで成田~関空間を旅行し、成田空港アクセスに京成「スカイライナー」を使い、関西空港アクセスに南海「ラピート」を使う人には狙い目です。
価格は特急券(ライナー券)が京成・南海あわせて1,460円です。別途運賃(乗車券)が必要です。
運賃とあわせた場合、「スカイライナー」(京成上野~成田空港)と「ラピート」スーパーシート(なんば~関西空港)の総額が3,660円となります。通常金額よりも570円おトクに購入できます。
「ラピート」がスーパーシート利用になっていますが、レギュラーシート利用の通常価格と比べても360円おトクです。
発売箇所は、なんば駅・新今宮駅・天下茶屋駅(南海)、京成上野駅・日暮里駅(京成)です。
なお、以前販売されていた「peachなんばきっぷ」「ジェットスター・ナンカイきっぷ」は、現在販売されていません。
まとめてみると
南海「ラピート」の格安チケットはそれなりに種類がありますが、基本となるのは「関空トク割 ラピートきっぷ」でしょう。乗車券と特急券がセットになった使いやすい割引きっぷです。
大阪市内のメトロ線沿線や、京都市内の阪急沿線、神戸市内の阪神沿線、近鉄奈良へは、それぞれ乗車券のみの割引きっぷがありますので、特急券を組み合わせて使うといいでしょう。ただし、10月1日の運賃改定にあわせて、一部割引きっぷは廃止されます。(鎌倉淳)