格安航空会社LCCのピーチ・アビエーションが、独レカロ製の新シートを導入すると発表しました。あらかじめ背もたれが倒れた状態の「リクライニング固定座席」で、2019年に受領するエアバスA320ceoの24号機から導入します。
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背もたれを15度倒して固定
ピーチが採用するシートは、レカロのSL3510モデル。背もたれが15度倒れたで固定された「プレリクライニングデザイン」で設計されており、乗客は離発着時も含めてリクライニング状態と同様の姿勢で過ごせます。
リクライニング固定となると、後ろの座席の空間が狭くなりそうですが、シートを軽量、スリム化したため、これまで以上の足元スペースを確保することができるとのこと。こうしたプレリクライニングシートを導入するのは、北東アジアのLCCではPeachが初めてです。
飛行機のエコノミークラスのリクライニング角度は、一般的に13度~20度程度です。したがって、ピーチの15度は、角度としては浅い方ですが、倒しっぱなしと考えるなら適度に感じられそうです。
トラブルにならない
飛行機の座席にはリクライニング機構が付いているものの、最近はあまり使われていないように感じられます。
リクライニングさせたら後部座席の乗客に迷惑がかかる、と考える人が多いからでしょう。実際、リクライニングを巡るトラブルが報じられることもあり、「リクライニング論争」がネットで繰り広げられたりしています。
そういう使い物にならないリクライニング機構をなくし、傾けた状態で固定する、というのは「リクライニング論争」に終止符を打つ、いいアイデアでしょう。後部座席の人に余計な気を使わなくていいですし、トラブルにもなりません。
LCCに限らず、大手航空会社の普通席でも導入していいのではないでしょうか。(鎌倉淳)
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