LCCのピーチ・アビエーションが、関西~釧路線を開設するようです。2018年夏に就航し、1日1往復する見込みと、北海道新聞が報じました。実現すればLCCの道東初就航で、観光で好影響を与えそうです。
釧路空港では初LCC
北海道新聞2017年11月21日付は、格安航空会社LCCのピーチが、2018年夏に関西~釧路線の定期航路を開設すると報じました。
1日1往復の運航で、実現すれば、釧路空港には初めてのLCCとなります。北海道でLCCが就航している空港としては、新千歳、函館に続き3つめとなります。
道東エリアでは初めてのLCC路線です。ピーチはアジア方面とのネットワークも豊富ですので、釧路に就航すれば、外国人観光客を道東へ誘導する大きな流れを生みそうです。
これまで、北海道内の外国人観光客の訪問先は道央から道南エリアが中心でしたが、ピーチの就航で、道東エリアの観光に好影響を与える可能性が高そうです。
新千歳拠点化との関連
ピーチにとっても、北海道では新千歳空港以外で初就航となります。ピーチは、2018年度に新千歳空港を拠点化することを明らかにしており、道東空港への就航や、道内路線の開設も過去に示唆してきました。
新千歳空港拠点化との関連でみると、関西~釧路線が開設されれば、将来的に新千歳~釧路線が開設される可能性もあります。札幌~釧路間は、北海道内では流動の大きい長距離区間ですので、ピーチとしては、将来の新千歳~釧路線開設を視野に入れた上で、関西~釧路線の開設を決めたのかもしれません。
新千歳~釧路線は仮定に仮定を重ねた話ですが、仮にピーチが参入した場合、既存航空会社やJR特急、高速バスにも影響を及ぼすでしょう。
その意味で、ピーチの関西~釧路線開設は、後から振り返れば大きなターニングポイントになるかもしれません。