「大人の休日倶楽部」といえば、50歳以上が加入できるJR東日本の会員組織。2015年10月からはJR北海道でも会員募集を始めており、JR東日本・北海道両社のシニア会員組織となりました。
その目玉商品が、「大人の休日倶楽部パス」。JR東日本、JR北海道の全線が乗り放題になるお得なフリーきっぷです。2016年度も期間限定で発売されますが、その発売期間、利用期間が発表されました。
2016年は年4回発売
「大人の休日倶楽部パス」には、フリーエリアが異なる3つの商品があります。JR東日本、北海道の全線がフリーエリアのタイプ(5日間26,000円)、JR東日本のみフリーエリアのタイプ(4日間15,000円)、JR北海道のみフリーエリアのタイプ(5日間16,250円)です。
フリーエリア内では新幹線、特急も含め、JR線が乗り放題。あらかじめ座席の指定を受ければ、6回まで普通車指定席(立席を含む)が利用できます。
「大人の休日倶楽部パス」は、これまで年3回の発売でしたが、2016年は「北海道新幹線開業記念 大人の休日パス」と題して、8月末~9月にかけても利用期間が追加設定されています。
2016年度の「大人の休日倶楽部パス」利用期間は以下の通りです。
2016年「大人の休日倶楽部パス」利用期間
■第1回 2016年6月23日~7月5日
■第2回 2016年11月24日~12月6日
■第3回 2017年1月19日~1月31日
■北海道新幹線開業記念 大人の休日パス 2016年8月29日~9月7日
※発売期間は利用開始日の1ヵ月前から前日まで。利用日当日の発売はしません。
第1回~第3回はJR東日本・北海道版、JR東日本版、JR北海道版がそれぞれ発売されます。「北海道新幹線開業記念 大人の休日パス」は、JR東日本・北海道版のみです。いずれも、利用開始日ごとに30,000枚を上限とした枚数限定発売です。
2016年「大人の休日倶楽部パス」の価格
2016年度の「大人の休日倶楽部パス」価格は以下の通りです。
■JR東日本・北海道 5日間26,000円
■JR東日本 4日間15,000円
■JR北海道 5日間16,250円
■北海道新幹線開業記念 5日間26,000円
成人の55%が利用可能
ところで、2016年1月1日の人口推計の概算値では、50歳以上人口は約5800万人。総人口に対する割合では45%に達しています。「大人の休日倶楽部パス」といえばシニア向けきっぷで、限られた人だけが使えるイメージですが、年齢だけでみれば、もはや国民2人に1人に近い人が対象になっているわけです。成人だけを分母にすれば55%で、年齢条件では、すでに過半数を超えています。
2023年には、人口全体の割合でも50歳以上が過半数になるとのこと。そうなると、「大人の休日倶楽部パス」が使える年齢の人が多数派になるわけです。
「大人の休日倶楽部パス」は、大人の休日倶楽部の会員にならなければ買えません。会員になるにはクレジットカード審査に通らなければならないので、誰でも入会可能とはいえません。とはいえ、「大人の休日倶楽部パス」は、かなり多くの人が利用できる存在になったのは事実でしょう。
もちろん悪いことではありません。でもそれならば、少数派となった20~30代の若者を優遇するきっぷが増えてもいい気がします。(鎌倉淳)