「路線バスで鬼ごっこ!」第6弾 南房総を少しだけ分析する。見つからなかった最速ルート

やっぱフィジカルですよ

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こどもの国へのアプローチ

「路線バスで鬼ごっこ!」第6弾のルート検証をつづけます。

2日目、鴨川から市原市にある千葉こどもの国キッズダムへのアプローチも見てみましょう。

鴨川から市原へ向かう場合、最初に大多喜へ出るのは必須で、その後、茂原ルートと牛久(光風台)ルートに分岐します。

大多喜車庫前からは、08時25分発の牛久方面行きと、08時40分発の茂原行きがあります。勝浦07時25分発のバスで出発した太川チームの大多喜車庫到着時刻は8時で、このどちらのバスにも乗ることが可能でした。

そのため、先行する松本チームは、大多喜車庫で確保されるのを避け、違うバス停でやりすごし、茂原行きに乗りました。

茂原駅で首尾良く乗り継げましたが、その先、東二丁目からこどもの国に向かうバスが見つからず、約5kmを歩いています。他に方法はなかったのでしょうか。

▼松本チーム(逃げ子)
大多喜車庫→徒歩0.7km→桜台(隠れる)08:42→09:20茂原駅南口10:05→10:46東二丁目→徒歩4.8km→12:10こどもの国

実は、こどもの国へは、八幡宿駅から毎時1本程度のバスがあります。この情報を得ることができていれば、次のように乗り継げました。

▽松本チーム(逃げ子)
茂原駅南口10:05→10:46東二丁目11:17→11:35八幡宿駅東口/西口11:45→12:08山倉こどもの国

このように、東二丁目から八幡宿駅までバスで行って乗り継いでも、山倉こどもの国に12時すぎに到着できます。実際ルートの到着時刻もほぼ同じなので、バス路線を見つけられれば、歩かずに済みました。

松本チームは、東二丁目付近で聞き込んだものの、八幡宿から子どもの国へのバス路線が存在する情報をつかめなかったようです。ただ、茂原から乗ったバスも、山倉こどもの国へのバスも小湊鉄道で同一会社なので、聞き込めば情報を得ることができたのではないか、と惜しまれます。

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牛久ルートの最適解

一方、太川チームは、大多喜を松本チームより早く出発し、一時的に逆転していました。しかし、牛久ルートは時間がかかったようで、こどもの国に先着することはできず、五井駅で松本チームのミッション完了を知らされます。

▼太川チーム(鬼)
大多喜車庫08:25→08:56循環器病センター09:27→10:27光風台駅10:35→11:20姉ヶ崎駅東口11:45→12:03五井駅西口

とはいえ、太川チームがこどもの国のチェックポイントを奪うことができなかったかといえば、そうでもなさそうです。次のように乗り継げば、先着は可能でした。

▽太川チーム(鬼)
大多喜車庫08:25→08:56循環器病センター09:20→10:20光風台駅10:30→11:09大道下11:17→11:33五井駅西口/東口11:38→11:53山倉→徒歩1.3km→こどもの国

このように、バスをうまく乗り継げば、こどもの国に12時すぎに到着できます。入口で捕まえれば、ミッションを横取りできたでしょう。

しかし、この乗り継ぎは難しいです。光風台からのバスを姉ヶ崎駅まで乗ってしまわずに、二つ手前の大道下で降りるのがポイントです。そこで姉ヶ崎駅始発の五井行きを捕まえ、さらに五井駅の東口と西口をまたいで5分乗り継ぎを実現させなければなりません。

バスが定時運行でなければ実現できませんし、そうであっても難易度は高く、現実的かというと微妙です。

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アリオで解除が間に合えば

太川チームで不運だったのは、アリオ市原です。ロック解除が解けず、目の前に停まっているバスに15秒差で乗れませんでしたが、仮に解除が間に合って乗れていたらどうなっていたでしょうか。

▼太川チーム(鬼)
アリオ市原14:10→14:17五井駅東口/西口14:34→14:52姉ヶ崎駅東口

▽太川チーム(鬼)
アリオ市原13:55→14:02五井駅東口/西口14:10→14:31姉ヶ崎駅東口

アリオ市原13時55分発のバスに乗れた場合、五井駅・姉ヶ崎間は、松本チームが実際ルートで乗車したバスと同じです。すなわち、定刻に到着したら、五井駅で松本チームを確保できていたでしょう。

ただ、五井行きのバスは遅延していて、だからこそ太川チームにも乗るチャンスがありました。遅延が5分程度に収まって五井駅に着けば、西口14時10分発のバスに間に合いますが、そうでなければ追いつけません。

したがって、現実的には、仮にバスが15秒遅く出発して、太川チームが乗れていたとしても、五井駅で追いつけたかは微妙です。

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袖ヶ浦バスターミナルルート

最後、勝敗を決したのは、宝箱の置いてあったホテルタカザワから、ゴールへのアプローチです。

直前で逃げ子になった太川チームが先に宝箱を開けて、タクシーで袖ケ浦方面に向かいます。この出発時刻が15時20分頃のようです。

長浦駅の先までタクシーに乗りますが、その後のバスの接続が悪く、ゴールでは松本チームに及びませんでした。

▼太川チーム(鬼→逃げ子)
五井駅東口14:34→14:52姉ヶ崎駅東口→徒歩0.5km→(路上で確保)→ホテルタカザワ(★1,000円)→タクシー6.7km、3,000円→15:40蔵波台六丁目(バスは16:10)→徒歩1.8km、25分→袖ケ浦電話局前16:15→16:22袖ヶ浦駅南口/北口16:52→17:28木更津駅西口/東口17:35→17:45東一丁目→徒歩1.1km→18:00須賀神社

乗り継ぎを検証すると、木更津駅を経由する場合において、ルイルイの判断にミスはありません。

ただ、地図をよく見ると、ゴールの須賀神社は木更津市の北のほうで、袖ケ浦市に近いです。袖ケ浦寄りのバス停を探すと、袖ケ浦バスターミナルがあり、ここから歩けば須賀神社まで最短3.2kmです。

そして、ルイルイが袖ヶ浦郵便局から乗車したバスは、袖ヶ浦ターミナル行きでした。すなわち、以下のようにゴールすることが可能でした。

▽太川チーム(逃げ子)
ホテルタカザワ★→タクシー6.7km、3,000円→蔵波台六丁目16:10→16:32袖ケ浦バスターミナル→徒歩3.2km→17:10須賀神社

実際ルートでは、ルイルイは蔵波台六丁目でバスを待たずに、25分歩いて袖ヶ浦電話局前から乗りましたが、乗車したバスは同じです。そのため、上記ではその間の歩きは省いて、蔵波台六丁目から乗車したと仮定しました。ここで無駄に歩かなければ、袖ヶ浦バスターミナルから須賀神社までの3.2kmを歩く体力は残されていたでしょう。

その場合のゴール時刻は17:10頃になりそうで、松本チームより30分ほど早いです。

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代宿ルート

もう少し机上論を求めると、以下のような乗り継ぎも可能です。

▽太川チーム(逃げ子)
ホテルタカザワ★→タクシー3.8km、1,400円→代宿15:57→16:32袖ケ浦バスターミナル→タクシー4.4km、1,600円→須賀神社

袖ヶ浦バスターミナル行きのバスは代宿団地が始発で、ホテルタカザワ方面からアクセスしやすい代宿から乗れば、タクシー代は1,400円程度。袖ヶ浦バスターミナルでタクシーを拾えば、須賀神社まで、幹線道路を走って大回りしても1,600円程度で到着。タクシー代3,000円でちょうど収まる程度です。

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市原ルート

さらに机上論を突き詰めていくと、以下のようにも乗り継げます。

▽太川チーム(逃げ子)
ホテルタカザワ→タクシー3.8km、1,400円→代宿15:57→16:32袖ケ浦バスターミナル→タクシー1.8km、700円→市原17:03→17:07川西→徒歩0.3km→須賀神社

この場合、必要なタクシー代は2,000円あまりで、3,000円を持っていたらお釣りがくるでしょう。

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タクシー代を節約したら

実際ルートと同様、木更津駅を経由しても、タクシー代を節約する方法はありました。

▽太川チーム(逃げ子)
ホテルタカザワ→徒歩0.8km→姉ヶ崎駅15:37→15:48別荘下→タクシー2.5km、900円→代宿15:57→16:22袖ケ浦駅南口/北口16:52→17:28木更津駅西口/東口→タクシー3.5km、1,300円→祇園須賀神社

姉ヶ崎駅から別荘下までバス、代宿から袖ケ浦駅までもバスを使うことで、タクシー代を節約します。それにより、木更津駅からゴールへのタクシー代を残すことができます。

この場合、17時40分頃にはゴールできていた可能性があり、松本チームとほぼ同着。僅差で勝てていた可能性もあるでしょう。

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内陸ルートの検証

追いかける鬼の松本チームが通った、内陸ルートも検証してみましょう。

松本チームは、ホテルタカザワに15時40分頃に着いたようで、宝箱を開いた後、姉ヶ崎の駅に行きます。

そこから、内陸ルートをたどりますが、こちらはほぼ選択肢はなく、以下の実際ルートがほぼ最適解でしょう。

▼松本チーム(鬼)
ホテルタカザワ★→徒歩0.6km→姉ヶ崎駅東口16:35→16:57平岡小前→タクシー3.4km、1,900円→17:10横田上宿17:19→17:34祇園踏切→徒歩0.3km→17:40祇園須賀神社

平岡小前にタクシーを待たせておいて、横田まで乗車した効果は非常に大きかったです。ここで手間取っていたら、横田上宿17時19分発に間に合わず、敗退していたでしょう。

海岸ルートを追いかけたら

では、仮に松本チームが海岸ルートを追いかけたらどうなっていたでしょうか。

ホテルタカザワ近くでのサイコロは30分でしたので、太川チームの30分後をたどると、蔵波台六丁目16時10分発のバスにギリギリ間に合う可能性があります。その場合は、袖ヶ浦電話局前から乗ってきた太川チームを確保して、大勢は決まっていたでしょう。

仮に間に合わなかった場合、次のバスは1時間後なので、太川チームを後追いしても逆転はできません。

ただし、たとえば次のように刻んで、袖ケ浦バスターミナルを経由すれば、勝てたかもしれません。

▽松本チーム(鬼)
ホテルタカザワ★→徒歩0.6km→姉ヶ崎駅16:07→16:18別荘下→タクシー4.2km、1,500円→長浦駅17:15→17:40袖ケ浦バスターミナル→タクシー4.4km、1,600円→須賀神社

最後、タクシー代が少し足らないので歩くことになるでしょうが、それでも17時55分頃にはゴールできそうです。太川チームのゴールは18時頃でしたので、タッチの差で追い越すことができたかもしれません。

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最終局面をまとめてみると

まとめると、今回の最終局面、姉ヶ崎からゴールへの道筋は、大きく分けて「海岸ルート」「袖ケ浦バスターミナルルート」「内陸ルート」の3つがありました。袖ケ浦バスターミナルルートを選択していれば最速でしたが、両チームとも選びませんでした。

太川チームが選択した「海岸ルート」はバスの本数が多いものの、乗り継ぎ回数も多いです。松本チームが選択した「内陸ルート」はバスの本数は少ないですが、乗り継ぎは一回だけです。

一般論でどちらが有利とは一概にいえませんが、今回は内陸ルートの接続がよかったために、結果的に松本チームの勝利となりました。姉ヶ崎からのバスの到着時刻にあわせて、平岡小前にタクシーを手配できたことが功を奏しました。

健脚が揃い

全体を振り返ると、今回は松本チームに健脚が揃い、フィジカルにものをいわせたパワープレイで押し気味にゲームを進めました。タクシー手配の段取りもよく、2日間を通じてミスらしいミスは見られませんでした。

太川チームも健闘したものの、今回はところどころで細かなミスが目に付きました。最終的には、木更津ルートの乗り継ぎがうまくいかずに敗れましたが、それだけでなく全体的に苦戦したように感じられました。本人が嘆くように、「千葉は苦手」なのかもしれません。

これで、両チームの通算成績は3勝3敗の五分となりました。松本はバス旅に慣れてきて乗り継ぎの腕を上げ、持ち前のフィジカルと合わせて「バス旅のプロ」の称号を手にしました。次回も楽しみです。(鎌倉淳)

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