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丘珠空港、滑走路1800mに延伸へ。小型ジェット機が通年運行可能に

2030年頃にも供用開始

国土交通省は、札幌丘珠空港の滑走路延伸について、現行の1500mから1800mに延伸する案を、地元の協議会に示しました。実現すれば、小型ジェット機の通年運航が可能になります。

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PI推進協議会で公表

国土交通省は、2025年10月14日、札幌丘珠空港(札幌市)の滑走路延伸について、現行の1500mから1800mに延伸する案を示しました。

事業について地元住民などから意見を募るパブリックインボルブメント(PI)の推進協議会で明らかにしました。

札幌丘珠空港

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2つの方法を提示

延伸方法について2つのパターンを示しました。第1案は、北西と南東に150mずつ延長する案で、事業費約160億円を見込みます。工期3〜4年程度です。

第2案は北西に200m、南東に100m延長する案で、事業費は約180億円。工期5〜6年程度です。

2022年に札幌市が公表した「丘珠空港の将来像」では、第2案が示されていましたので、ベースとなるのは第2案のようです。第1案は、それよりも工期を短く、事業費を安くした案です。

丘珠空港滑走路延伸
画像:「丘珠空港の将来像」(札幌市)より

 
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ERJが就航可能に

丘珠空港では、現在、小型ジェット機のERJ170/175型機(76~84席)が夏季には離発着できますが、冬季には運航できません。1800mへの延伸が実現すれば冬季にも運航可能になります。

また、中型機のA320型機も、1800mに滑走路が延伸されれば、夏季に運航できるようになります。

滑走路延伸の完成予定は未定ですが、工期は3~6年程度なので、順調にいけば、2030年前後には供用開始できそうです。(鎌倉淳)

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旅行総合研究所タビリス代表。旅行ブロガー。旅に関するテーマ全般を、事業者側ではなく旅行者側の視点で取材。著書に『鉄道未来年表』(河出書房新社)、『大人のための 青春18きっぷ 観光列車の旅』(河出書房新社)、『死ぬまでに一度は行きたい世界の遺跡』(洋泉社)など。雑誌寄稿多数。連載に「テツ旅、バス旅」(観光経済新聞)。テレビ東京「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」ルート検証動画にも出演。