ホーム 鉄道 フリーきっぷ

JR東海「乗り鉄☆たびきっぷ」リニューアルの概要。月曜日も利用可能に

自動改札機にも対応

JR東海は、「JR東海&16私鉄 乗り鉄☆たびきっぷ」の利用期間を拡大すると発表しました。自動改札機にも対応します。

広告

東海エリアのJR・私鉄が乗り放題

「JR東海&16私鉄 乗り鉄☆たびきっぷ」は、JR東海の在来線全線と、近隣エリアの16私鉄の普通・快速列車が連続2日間乗り放題になるフリーきっぷです。別途特急券を購入すれば、特急列車や東海道新幹線熱海~米原間にも乗車できます。

同きっぷについて、JR東海は、4月1日販売、4月5日利用開始分からリニューアルすると発表しました。

リニューアルでは、これまで利用期間を土休日のみとしていたところ、2日目は平日も利用可能とします。休日の翌日の平日が利用できるようになる、ということで、月曜日が通年で利用期間に含まれることになります。ただし、GW・お盆・年末年始には発売しません。

発売箇所も追加し、これまでのJR東海管内の駅に加え、インターネット予約e5489でも扱います。きっぷの受け取りはJR東海の駅に限られます。

さらに、リニューアル後はJR東海の在来線に限り、自動改札機を利用できるようになります。

JR東海315系

広告

「JR東海&16私鉄 乗り鉄☆たびきっぷ」の概要

「JR東海&16私鉄 乗り鉄☆たびきっぷ」の概要は以下の通りです。

●発売条件
土休日、または休日と翌日の連続する2日間に限り発売。

●利用期間
通年。ただし、4月27日~5月6日、8月10日~8月19日、12月28日~翌年1月6日の各期間は除く。

●発売期間
通年。発売は、利用開始の1ヶ月前から利用となる期間の初日まで。

●有効期間
2日間

●価格
大人8,620円、子供4,040円。

●発売場所
・フリー区間内のJR東海の「きっぷうりば」がある駅と、サポートつき指定席券売機設置駅。ただし、甲府、国府津、辰野、塩尻、猪谷、新宮駅では発売せず。熱海は新幹線乗換口のみ。
・JR西日本のネット予約サービス「e5489」
※きっぷの受け取りは、フリー区間内のみ。

●効力
JR東海の在来線全線と隣接する16の私鉄の普通・快速列車普通車自由席に乗降自由。特急券・急行券を別途購入すれば、フリー区間内の特急・急行列車及び東海道新幹線の熱海~米原間の「ひかり」「こだま」に乗車可能。ただし、新幹線は4回まで。

●フリー区間 
JR東海在来線の全線と、以下の私鉄16路線
・伊豆箱根鉄道駿豆線: 三島~修善寺
・岳南電車: 吉原~岳南江尾
・静岡鉄道: 新静岡~新清水
・天竜浜名湖鉄道: 掛川~新所原
・遠州鉄道: 新浜松~西鹿島
・豊橋鉄道: 新豊橋~三河田原、駅前~赤岩口・運動公園前
・愛知環状鉄道: 岡崎~高蔵寺
・JR東海交通事業城北線: 枇杷島~勝川
・名古屋臨海高速鉄道あおなみ線: 名古屋~金城ふ頭
・明知鉄道: 恵那~明智
・長良川鉄道: 美濃太田~北濃
・養老鉄道: 揖斐~桑名
・樽見鉄道: 大垣~樽見
・伊勢鉄道: 河原田~津
・三岐鉄道北勢線: 西桑名~阿下喜(近鉄富田~西藤原は不可)
・近江鉄道: 米原~貴生川・近江八幡・多賀大社前
※東海道新幹線は、熱海~米原間のみ、4回まで利用可能。別途特急券が必要。「のぞみ」は乗車不可。

乗り鉄☆たびきっぷフリーエリア
画像:JR東海

 
広告

改善としか言い様がなく

「乗り鉄☆たびきっぷ」は、商品名に「乗り鉄」とあるように、乗りつぶしの鉄道ファンを明確にターゲットにしたきっぷです。フリーきっぷは数あれど、これだけ明確に「乗り鉄」向けを打ち出したきっぷは、他にあまり例をみません。

1日あたり4,310円で、2日間東海エリアのJRと地方私鉄が乗り放題ですので、お得感は十分です。青春18きっぷに比べれば高額ですが、私鉄に乗れる価値は高く、まさに乗りつぶし向けです。首都圏の在住者は熱海や松田まで行けば買えますし、関西在住なら米原駅で受け取れます。

今回の利用期間拡大で月曜日も利用可能になり、週3日間が利用期間に含まれることになりました。月曜日が休みの方も多いので、利用価値は高くなったといえます。

ネット購入や自動改札対応になったことで、買いやすく、使いやすくなりました。「リニューアル」にもいろいろありますが、今回は、改善としか言い様のない「リニューアル」といえそうです。(鎌倉淳)

広告